8/26付の日経新聞に、トヨタが中国の広州に新工場
という記事が日経の一面に載っていた。
知っている人は、もう知っているのかもしれないけど、
中国は、電気自動車の普及に力を入れており、
カーメーカーに対して、車の生産台数の一定割合は、
電気自動車を生産しなさい、という規制をかけている。
トヨタの、この動きは、中国の規制の影響かなと
思ったりします。
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中国の都市部、或いは田舎でも、車がやたら溢れているように見えます。
車が多すぎて、都市部への乗り入れ規制がかかるくらいに。
夕刻や週末の渋滞は、とんでもなく酷いと。
それくらいには車が普及しているのだけでも、
それでもなお、車の需要は旺盛。
その中でも、今後の規制から、電気自動車の普及は急速に広まると思われる。
中国政府は、おそらくは、民族系のカーメーカーに、
電気自動車の作り手に、民族系の部品メーカーに関連部品の供給の
主力になることを期待しているのだろう。
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日系や独系のカーメーカーは、中国進出に当たり、
工業団地を整備し、系列のサプライヤーも中国進出に巻き込んでいく。
日系の部品メーカーは、これについていける会社が、最終的には生き残れる。
しかし、民族系のカーメーカー、部品メーカーも地力をつけており、
日系企業から盗んだ技術力で品質を上げており、
資本力で、大規模な設備投資や人材引き抜き、人材囲い込みを行っており、
資本力のない会社は太刀打ちできない。
何と言っても、中国企業は、国がいくらでも資金を出してくるので、
これに対抗できるのは、トヨタクラスのカーメーカーや
その系列サプライヤーじゃないかという気がする。
そういった意味では、トヨタの株価がなんだかんだ言っても堅調である一方で、
日産の株価が冴えないというのも、市場の見方が株価に露骨に反映しているのだといえる。
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電気自動車という観点では、電池メーカーに注目が集まるが、
これも優勝劣敗が、見えてきているように思える。
技術の進歩が、予想外に早い。
ちょっと前までの最新技術がすぐ陳腐化する。
小規模な会社が、最新設備を導入しても、導入が完成する頃には、
既に陳腐化した設備となりかねない。
実際、そのような評価を受けて、株価が下がっている銘柄もある。
研究開発も、結局は、資本力がものをいう世界になりつつあるのではないかと思う。
銘柄選別が大事。そして、残酷な程に市場は株価を通じて選別している。
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株式投資も、結局は、資本力のある人が勝つ。
なんていうと身もふたもないけど、
今の気分はそんな感じ。
ベンチャーが、光る技術で市場を席巻する。
そんな夢物語を見てみたいものであるが。。。