11日の米国株式相場は大幅に続伸。ダウ工業株30種平均は前日比164ドル79セント高の1万1433ドル71セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は29.52ポイント高の2258.22と、いずれもこの日の高値圏で終えた。原油安を追い風に、値ごろ感や自律反発狙いの買いが続いた。ただ金融不安は根強く、リーマン・ブラザーズが約4割下落するなど証券株は軟調だった。
金融株に売りが先行したため、ダウ平均は朝方に約170ドル下げる場面もあった。ただ原油先物相場が1バレル100ドル台まで下落したことを好感し、自動車株や輸送株が堅調。銀行株の一角が上げに転じたほか、下げ基調だった石油株に自律反発狙いの買いが続いたことも指数を支えた。取引終了間際には大手金融機関によるリーマン買収の思惑などからダウ平均は急速に上げ幅を広げた。


