【社会】フィードバックとフィードフォワード

りす栗さん
りす栗さん
問題に対して「後手に回る」が、けっこう言われているので思い出した。

ただし、後手の英訳はフィードバックではありません。
feedbackを最初に習ったのは電気回路でリアルタイムに出力を入力に帰還させて、結果出力の変動を緩和する仕組みであり、一般に「後手に回る」というのは、もともと相手が存在していて、相手に先手を取られたことなのだが、それを広げて、対策が後付けになったというときにも使われているようです。

というわけで、社会問題については、フィードバックは「後付け対策」とでも言えばよいでしょうか。
対応を間違えると、火に油を注ぐ、SNS風に言うと炎上することもありえますね。

feedforwardは、外乱に対して、それを打ち消すような処理を前もって入れるような仕組みなので、後付けよりは賢い感じがしますね。
これまた適切な対応でないと、逆に振れることもあるかもしれませんが、社会問題等では、前もって対策を打つということになりますね。

ハードウェアでは、あくまでもフィードバックは制御の基本ではあり、「後付け対策」と言ってしまうとちと言葉が悪いし、フィードフォワードはフィードバックを補完するように使うと思います。先進医療でも、いい治療を前提に、予防も重視するようになりました。

ただ社会問題や国際政治では、今やフィードフォワードが中心のように見えますが、日本はどうですか(^^)?

タグ
#社会
5件のコメントがあります
1~5件 / 全5件
りす栗さん
なるほど。
スタートの順番が先手になる、のを転じて、取り組みの中で主導権争いをすることに使われているのですね。

北カリ君とトランプはぎりぎりまで主導権争いを続けるっぽい。

いや、先手を取るは同じですね~。
将棋だけじゃなく勝負事は先手がわずかに有利なんだろうと思うので、将棋でも「駒損」(先に相手に駒を有利に取られても)でも「手番」を取りに行くという手筋が発生します。
最初の先手後手の立場が、対局の一局面では逆になるということがありますから。
主導権は何においても優位性が生まれますからね~。
りす栗さん
成功事例がそこへの固執からの脱却を妨げているのかもかも。

なるほど。
日本はカイゼン発祥の地で、日本のカイゼンが一番だ、と思っていたら、それを応用してもっと先進しているところがあったりしてね。
昔は日本も海外を模倣して応用してきたのだけれど。

それにしても、さすが棋士、読みが深い。

ちなみに将棋は、その場で先手後手を決めるのですよね。
一般用語で「先手を取る」をいちはやく行動して相手に対して有利に動くような言葉に使われるのはちと違いますよね。


りす栗さん
> 国際政治では、今やフィードフォワードが中心

そんな高級なものではなくて、単に、先手を打って主導権を握る争い、ってだけかもしれません。

日本は「カイゼン」で進歩、成功した国。これはフィードバックを突き詰めた結果かもしれません。
成功事例がそこへの固執からの脱却を妨げているのかもかも。
りす栗さんのブログ一覧