夢想人さんのブログ
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決算短信・業績実績/予想の読み方(追記あり)
表題の件、基本的に以下のように考える。
業績の実績(あるいは、業績の見通しに対して)
・対前年実績比
・対計画比
この2点は、株式投資というよりは、
会社勤めしている人にとっては、常に追いかけられている数字であり、
これを意識して仕事をしていない人は、危機感を持った方が良い。
もちろん、この2点は注目すべきポイントだし、
客観的な数値で確認が可能である。
しかしながら、実績(実績見通し)で、対前年・対計画、
いずれも上回ったとしても、株価が下がることはよくある。
会社勤めをしている身としては、
前年実績も、計画も上回ったのに、株価が下がるなんて納得できない
というところもあるのだけど、
もう一つ、見落としているものがある。
それは、
・「業績に対する期待値」
「市場コンセンサス」とかいう名前で流布されているもの。
これが、やっかい。というのも、前年実績や計画(会社の公表する計画)
のように客観的に確認できないので。
これを知ろうとなると、ヤフーニュースとかで、
証券会社が公表する数値を、こまめに記録していくとか・・・でしょうか?
証券会社がリリースする、この手の情報が根拠で、
株価が動くことは、ままある。
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すなわち、
前年実績比や計画比(業績予想比)も大事だけど、
市場コンセンサスを上回るか否か? も大事という事。
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企業業績を見る時に、一番簡単で安易なのは、
PER・PBR・配当利回りが、どの様に業績発表により影響を受けるか?
ということである。
ここでは、第一三共を例に考察する。
第一三共の、4/27に公表した決算短信によれば、
・1株利益=@91.31、次期予想=@84.92
・1株純資産=@1,749.33、次期予想=1,764.25(計算値)
・1株配当=実績@70、次期予想=@70
4/27終値は、@3,750なので、
PER=3,750÷91.31=41.07倍
(予想PER=3,750÷84.92=44.16倍)
PBR=3,750÷1,749.33=2.14倍
(予想PBR=3,750÷1,764.25=2.13倍
配当利回り=70÷3,750=1.87%
(予想配当利回り=70÷3,750=1.87%)
これをどう見るか?・・・ってこれだけじゃわからない。
当期利益ベース(親会社帰属分)で、前年実績比・計画比を見ると
2017年度の実績は、
前年実績比:+12.7%
計画比:+19.8%(91.31/76.23)
ここだけ見ると、立派だよねと考えられる。
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一方で、市場コンセンサスはどうか?
残念ながら、2018年3月期の予想は、見られなくなった。
2019年3月期の1株利益のコンセンサスは、みんかぶ()によれば、
95.85(会社予想の84.92を上回る)
これによれば、市場コンセンサスは、会社予想を上回る。
という事は、株価上昇ですかね?
(・・・というのが結論。)
→追記:結論は真逆か。コンセンサスよりも低い予想を会社が出してきたので。。
コンセンサスが出てきたタイミングと、会社の業績予想の出てきたタイミング。その時系列を確認せねば・・・
ちなみに、みんかぶ()の株価診断は、3,940円
これが、当たるようだったら、株式投資は簡単なものだよねーって
ことになるけど、
ファンダを中心に考えると、株価上昇期待ありかな。
とはいえ、こういった価格調整は、
今の株式相場は一瞬で織込む。週明けは、GUで始まって、
安く買うチャンスは無いだろうし、
3,750→3,940って、上昇率では、5%程度。
上昇余地が5%っていうのは微妙な感じがする。
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もっとも、市場コンセンサスとかいったって、いい加減なものです。
断言しますが、血液占い並みにいい加減なものですが、
一方でそれを信じている人は多い
、
というか、アルゴはそれを参照していると考えられる。
そうなると全く無視はできない。
しかし、その市場コンセンサスに対して、
会社の公表値が大きくズレるとサプライズとして株価は大きく動く。
ファンダ派としては、企業業績を予測し、
コンセンサスとのズレを見つけることが、投資機会を見つける機会になるが、
いかんせん、そこまで頑張って企業分析をする気力は無い。
暴騰・暴落銘柄を見つけて、
その理由を分析し、自分なりのざっくり分析と照らして、
行けると思ったら行く。
というか、暴騰・暴落幅が多きれば、自分なりの分析なんてぶっ飛ばして、
反射神経で動くくらいでもいいのだけど。
そのためには普段から、物差しを持っていて、
そのズレを感じることかなと思う。
ファンダ分析は、その人なりの個性が出るけど、
それに自信がない人は、
ダイヤモンドザイの理論株価とか、
みんかぶの株価診断とか、
その他、いろいろあるサイトから、
自分の納得できそうなのを選べばよいかなと思う。
真面目に、ファンダを見ようとすると、結構大変。
決算書を見て、数字を下方修正するようなポイントを見つけることが
重要だと思うけど、その辺のノウハウは人それぞれで
正解も無いので書かない(書けない)。
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表題に戻ると、
1株利益・1株純資産・配当の実績・予想・市場コンセンサス
の対比が大事なんだねーという所でしょうか。
なんとも、このブログを書き始めた当初に思っていたよりは、
安直で、かつ、いい加減な結論になりましたが。
あとは、決算短信の中では、業績予想の裏付け、確からしさを感じること、
加えて、リスクを把握すること。。
結局、決算短信の読み方なんて、そんなノウハウを短いスペースで
文章化するなんて不可能だし、
それこそいくつもの会社の決算短信を読み込んで、
それを書いた会社の意図を推測することが出来ればいいのかなと。
こういった所は経験値がものをいうけど、そのうちAIが勝つ時代になるのでしょう。
そもそもの決算短信の作成も、AIが作成する時代になりそうですし。
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関連銘柄:
第一三共(4568) -
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決算を読めるようになりたい!と思いながらも、
いい加減な理解のまま今まできています。(^_^;)
夢想人さんはこう考えるのか、と思いながら読みましたが、
電卓たたいてもう一度自分で考えてみます。(^_^)
すごい洞察力ですね。
自分は単純化してて、まず人件費が高い会社。
社長とお話しして、魅力を感じる方か?
これが大きいかもしれません。