10日の東京株式市場で日経平均株価は続落。終値は前日比54円2銭(0.44%)安の1万2346円63銭だった。前日の米株式相場の大幅反落を受け、朝方には200円超下落したものの、売り一巡後は内需株を中心に上昇に転じる銘柄が目立った。後場の中ごろ過ぎには韓国の一部メディアが「韓国産業銀行(KDB)が米証券大手のリーマン・ブラザーズに出資する」と報じたことなどを手掛かりに、株価指数先物の買い戻しを誘い、現物株も先物主導で上昇する銘柄が一段と増加した。前日の米株式相場はリーマンの資本増強への不透明感から大幅に下落していただけに、報道通りであれば10日の米株式相場の上昇につながるとの思惑が強まった。KDBの広報担当者は日経QUICKニュース社(NQN)に対し「リーマンに対する出資の件は全くコメントできない」と述べた。


