トロンボーンさんのブログ

最新一覧へ

« 前へ689件目 / 全1138件次へ »
ブログ

金融機関の貸し渋りによる不動産会社の倒産止まらず

「東京」 協同興産(株)(資本金8523万1000円、千代田区岩本町2-7-12、登記面=千代田区内神田3-2-9、代表鈴木文子氏ほか)は、8月20日に東京地裁へ自己破産を申請していたが、9月3日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は今井博紀弁護士(東京都港区虎ノ門2-8-1)。

 当社は、1965年(昭和40年)4月創業、66年(昭和41年)4月に法人改組された不動産賃貸管理業者。ビル、不動産の用地開発・転売を手がけ、旧住専などからの資金調達により業容を拡大した。千代田区神田地区のほか、北海道札幌地区などの不動産開発を手がけ、90年7月期には年収入高約96億400万円を計上していた。

 しかし、バブル崩壊後、多くの開発案件が頓挫し、急速に業況が悪化。所有不動産の売却による金融債務の圧縮を急ぐほか、所有ビルの賃貸業に注力し、2000年7月期には年収入高約45億6700万円を計上。しかし、不動産売却損などで大幅な欠損が続き、多額の債務超過に陥っていた。資金調達が限界となるなか、取引金融機関が当社向け債権のオフバランスを実施したため、事業継続が困難となり、実質的に事業を停止し休眠状態となっていた。

 その後も、所有不動産の処分を続けていたが、先行きのメドが立たず、今回の措置となった。
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。