重用されない節句「重陽」

株育男さん
株育男さん
9月9日は「重陽」の節句です。

1月7日の七草、
3月3日の桃、
5月5日の菖蒲、
7月7日の笹、
そして9月9日は「菊」が効くそうで、
菊を飾ったり、
菊の花びら入りの酒を飲むのが正しい重陽の過ごし方だそうです。

ぶっちゃけ、五節句の中でぶっちぎりマイナーな節句ですね。
三国志の魏の文帝(曹丕)が鍾繇に菊を送った、
という記録も残っているぐらい、
由緒正しい節句なんですけどね。

古の中国では、
『郊外の丘など高い場所へピクニックに出掛け遠くを見る(これを登高と呼ぶ)ことが行われた』(出典Wikipedia)
なんだそうです。
陳舜臣さんか宮城谷さんの小説でも登高のシーンがでてきたのがあったな。
何だったけっか。


ちなみに、日本のことわざで「六日の菖蒲、十日の菊」というのがあります。
タイミングを逃すと一気に価値がなくなる物のとたえだそうです。


さて。。
菊の花びらを今から手に入れるのは難しいので、
菊の花びらのない酒でも飲んで寝るとしますか(笑)
4件のコメントがあります
1~4件 / 全4件
株育男さん
シノっちさん、こんにちは。
周易は陰陽説の究極形ですからね。
太極を根本に置くってところや、陰陽循環などは、
まったく陰陽説をベースにしているので、
かなりの一致があると思います。

ただ、陰陽一本では(例え6bit(64卦)に拡張しても)、
なかなか人間の複雑さにフィットしないような気がします。
やはり古代王朝の絶対王が、
右に行くか左に行くかの「二者択一」みたいなのに向いている占い術なような気がします。

その点、五行説なんてのはとても泥臭くて、
わりとちょっと解釈変えれば納得できるレベルまで曖昧になっているので、
64卦よりも陰陽五行(十干)のほうが生活に根付いたような気がします。


> 悲しいかな、歴史は繰り返しちゃうのかも知れないねぃ。
> 謙虚さを忘れた者は、自ら崩壊の道を辿ってしまうのかもね?

> オイラも、菊花酒を用意して邪気を祓おうかな

とても良い心がけだと思いますよ。
己の中に邪気などない!って思ってしまった時点で、
すでに邪気にすみかを与えてしまっていると思います、
節句はそういう大切な事も思い出させてくれる、
奥ゆかしい行事だったのですよね。
こんにちは。^^

>周易に「乾為天」(全てが陽)という卦があるのですが、
あとは陰に転じるしかない大変注意が必要な時である、
という占いなんです。

あら、大極にも同じ様な事が・・・
陽極まれば、陰に転ず
陰極まれば、陽に転ず ってね(笑

>勢い盛んなるがゆえのリスクを再確認していたのでしょうね。
>なかなか奥ゆかしいです。

ふむふむ・・・
悲しいかな、歴史は繰り返しちゃうのかも知れないねぃ。
謙虚さを忘れた者は、自ら崩壊の道を辿ってしまうのかもね?

オイラも、菊花酒を用意して邪気を祓おうかな(笑
株育男さん
ヨッシーさん、こんばんは。

陽は勢いが盛んで、本来は目出度い事なのに、
陽が重なるとかえって不吉というのも面白いですよね。

周易に「乾為天」(全てが陽)という卦があるのですが、
あとは陰に転じるしかない大変注意が必要な時である、
という占いなんです。
好事魔多し、という事でしょうか。

昔の人は節句のたびに、
勢い盛んなるがゆえのリスクを再確認していたのでしょうね。
なかなか奥ゆかしいです。

まあ、理屈はそうなんですが、
なんだかんだ言ってピクニックに行ったり酒を飲んだりして楽しんでた、
という面もあると思いますw
我々も旧暦9月9日には、菊酒でも楽しみましょうか(笑)
花育成計画さん、こんばんは。

重陽の節句は昔は陽数の極である9が重なるということで不吉とされ、それを払う行事としていろいろなことが行われていたようですが今は全然取り上げられませんね。

旧暦との差で菊の花とかけ離れてしまっているのも原因のひとつかも知れませんが、昔ながらの節句が廃れてしまうのはさびしい気がします。

旧暦の9月9日まで待って菊の花びらを酒に浮かべて、忘れ去られる節句を祝おうかなとも思います。

>日本のことわざで「六日の菖蒲、十日の菊」というのがあります
相場でも使えそうなことわざですね。タイミングを逃して一気に価値がなくなることってありますからね。
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