9日の東京株式市場で日経平均株価は反落。終値は前日比223円81銭(1.77%)安の1万2400円65銭だった。前日に412円高と急伸した反動や、根強い世界景気の悪化懸念を背景にした売りが優勢で、朝方から下値を模索する展開が続いた。ただ、大引けにかけては散発的な押し目買いや買い戻しも入り、やや下げ幅を縮小して終えた。東証株価指数(TOPIX)も反落し、再び節目の1200を下回った。
前日の米株式相場は急伸したが、その背景となった政府系住宅公社への救済策は、既に前日の東京市場で大手銀行株を中心に大幅高となった過程で織り込まれていたため、ほとんど材料視されなかったという。円相場の上昇傾向やアジア株安も重しになり、後場中ごろには下げ幅を300円近くに拡大する場面があった。


