若年層に関する調査会社TesTee(テスティー)が、20代男女2905人を対象にした仮想通貨に関する調査で、仮想通貨を認知している男女のうち、男性の約16%、女性の約10%が仮想通貨を保有していることが分かった。利用している取引所は、コインチェックが6割前後とダントツで多かった。
ミレニアル世代の仮想通貨への関心は?
TesTeeは2018年2月5日〜7日に、男性1041人、女性1864人を対象に同社の専用アプリ上で調査を実施した。
仮想通貨を認知している男女のうち、「仮想通貨を保有している」と回答したのは男性で15.7%(88人)、女性で9.3%(67人)で、男女とも約1割前後が仮想通貨を保有していた。仮想通貨への関心について、「保有したいが方法がわからない」「興味はあるが保有したいとは思わない」の回答を合わせると、男女とも約半数が仮想通貨に興味がある
仮想通貨の保有時期は、男女とも2017年が38%前後でもっとも多く、続いて2015年以前が3割、3年以上前から保有している人が多いことがわかった。また、今年(2018年)に入ってから、という回答も男性で20%、女性で13%あった。
コインチェックのNEM流出問題でも、2017年から仮想通貨を始めた被害者が目立ったが、調査によると、仮想通貨の価格が急騰した2017年に保有者が伸びたことが伺える。
保有者に対し、利用している取引所を聞くと、男女ともコインチェックが最多、bitFlyerが続いた。コインチェックの利用者は、男性で6割以上、女性も6割弱で、ほかの取引所よりも圧倒的に多かった。
結果になった。
仮想通貨に関する情報収集の手段はニュース、SNS、個人ブログと続いた。女性も同様の傾向だった。
確かに、仮想通貨の保有者に取材をすると、業界に詳しい人のTwitterをフォローして情報収集をしているという意見を聞いた。
仮想通貨の認知度を尋ねると、男性の半数以上(53.6%)、女性の4割(38.8%)が「知っている」と回答。「聞いたことはあるが詳しく知らない」という回答も含めると、男女の8割が「仮想通貨」という言葉を知っている結果となった。
仮想通貨の情報収集源は、仮想通貨を認知している男女の6割近くが「TV番組」と回答、TVCM、SNSが続いた。保有者の男女に絞ると、男女とも知人・友人やTV番組、SNSの回答が多かった。
仮想通貨のもとにある「ブロックチェーン」の技術によって伸びる分野は「銀行・資産運用」「決算・通貨・送金」「EC」の順に多かった。仮想通貨が日本でも決済方法として広まるかどうかは、「広まると思わない」が男女で5〜6割となった。