Motley の記事”Sony Corp. Stock Sets Multiyear Highs Thanks to a Fantastic Holiday Quarter”でソニーの好調な四半期決算について取り上げられており、紹介する。
日本が拠点のエンターテイメントのコングロマリット企業は、緩やかな成長と共に、加速している利益成長を報告し、財政規律を築くのを手助けしたCFOに手綱が渡された。
・2017年第三四半期の業績
エレクトロニクスとエンターテイメントのコングロマリットのソニー(NYSE:SNE)は、アナリストの予想を上回り、年間の利益目標を先週金曜の2017年第三四半期の財務報告で引き上げた。
同時に、過去6年間ソニーを方向転換してきたCEOは、バトンをCFOに渡した。金融街はこれらに拍手し、株価は9.7%上昇した。
利益は、アナリストのコンセンサス予想を45%上回り、株価の起爆剤となった。8つある事業報告セグメントの内、5つの事業部門が二桁の売上成長を見せ、それを仕切っているのが18%の売上成長を見せたホームエンターテイメントと音楽部門である。
財務規律により支えられ売上は成長著しく営業マージンは1年前の3.9%から2017年第三四半期には13.1%に拡大した。半導体部門の利益は昨年比2倍になっており、売上の伸びは4%と緩やかだった。
最も重要なゲーム・ネットワークサービス部門は、会社全体売上の27%を占めており、昨年の26%より増えたが、営業利益は全体の54%から24%に低下した。 ソニーは、9百万台のPlayStation 4を第三四半期に出荷しており、前年の9.7百万台と昨年より減った。76.5百万台をこれまで販売してきて、このままのペースでいくとPlayStation 3の83.8百万台を上回り、ピークに迫っているが、この世代でのコンソール競争に勝ち抜きそうだ。
・指揮を変える 通年の売上予想を770億ドルとしており、営業利益目標は通年予想から14%アップしている。これは音楽収入が経営陣の期待を上回り力強い営業利益を記録したからだ。
CEOの平井 一夫氏は2012年4月についてポジションを辞することになった。「会社はここ一番にアプローチしており、新しい中期計画を始めるタイミングだ。このタイミングが新しい経営陣にバトンを渡すには理想的であると考えており、ソニーの将来及び本人にとって新しいチャプター・人生を始めるには良い」と声明を発表した。
代わりに 5年間CFOを務めた吉田憲一郎氏が新たなタイトルと更なるコストを抑えた変革を受け入れた。「最優先のことは、次の中期計画を2018年の年間計画と共に、4月から始めるにあたり速やかに実行していく必要がある」と述べている。
中期計画の意味するところは、ソニーの習慣では2年である。次のステージは、消費者と接するエンターテイメントとエレクトロニクスを繋ぐオペレーションを、新しいビジネスアイデアと結びつけて実行することだ。
2013年から平井氏と吉田氏は一緒に仕事をしており、このタイミングで大きな変更があることは驚きだ。現在の方策はかなりうまくいっており、ソニーの株価を過去5年で3倍以上になった。売上が収縮するなかで、利益は著しく増えた。