眠れない人には夜は長く、疲れた人には一里の道も遠い。
正しい真理を知らない愚かな者どもには、生死の道のりは長い。
「私には子がある。私には財がある。」と思っている愚かな者は悩む。
しかしすでに自己が自分のものではない。
ましててどうして子が自分のものなのであろうか。
どうして財が自分のものなのでであろうか。
もしも愚者がみずから愚であると考えれば、すなわち賢者である。
愚者でありながら、しかもみずから賢者であると思うものこそ、
「愚者」だといわれる。
*何か自分の事を言われているような気がしませんか?