lopriderさんのブログ

最新一覧へ

« 前へ25件目 / 全80件次へ »
ブログ

そして誰もいらなくなった

登場人物
LOP:主人公
H太:LOPの息子(だらけ三段活用実施週間らしい。)


「パパ、スマートスピーカー、あんがい便利なんですケド。」
「うん。(ママや君みたく、)いろいろ調べるときなんか、自分でやるより人に聞いたほうが早いし楽ちんだとか思ってる人には格好だよね。」
「(・・・皮肉かなぁ?。)いや、スケジューラーとか入れとくのが手軽だし、『明日は朝6時に起こして!。』とかできるのがさ。スマホでやると(認証、起動、記入、登録とかステップ多くて)けっこう手間がかかるから。」
「これはねぇ、第四次産業革命の波のはしっこが我が家に届いたってことなんだよ。」
「(ナンカまた宇宙語で喋ろうとしてる?。)ふーん。学校じゃそんなのゼンゼン習ってませんぜ。」
「そりゃトーゼン。君たちに提供されてるのは、賞味期限を過ぎてひからびちゃった知識ばっかりだから。」
「ヒドイなぁ。先生の前でもそんなこと言える?。」
「うん。(キッパリ)」
「(ああ、そういえばボクが子供の頃から、そういうKYなヒトだったっけ。)・・・。」
「知識がどんなにカラフルで魅力的なものなのか・・・(知らないなんて可哀そうだし)、今度Hさんのところで話をしてみようよ。」
「(Hさん?。・・・パパの友達の数学者だっけ。ジョーダンでしょ。寝言は寝てから、だぜ。)うんうん。そのうち(100年ぐらいあと)にね。」
「Hさんともよく話すことだけど、機械の生産力が人間を完全に上回るのが、第四次産業革命なんだ。機械が学習して、自分の判断で働けるようになるってことだよ。」
「それだと、もうゼンブの人間がほとんど失業しちゃうカモじゃない?。」
「そう。だからベーシックインカムとかが盛んに言われるようになったでしょ。」
「ええっ!。単にお小遣い的なナニカとか思ってたんですケド。」
「残念だけど、マッタクそんな話じゃないよ・・・。そんな時代が近づいてきているんだからこそ、逆に自分のやりたいことをやることに価値があるんだよ。」
「(うーん。なんとなく言いくるめられてるような気がするケド・・・。)やりたいことってなんだろう?。楽しくてゴロゴロ出来ることとか、かなぁ?。」
「(オイオイ、それがやりたいこととはねぇ。ママと見事に一致してるな。)うーん。だときっと君のひいたおみくじは『願事=AIの助けによりて叶うことあり。』だよ。」

コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。