目覚ましい謝罪効果

[lopriderさん]

登場人物：

LOP：主人公

Ｑ美：ＬＯＰの妻（家事をする夫のサポーター的な役割を目指している。）

「昨日ねぇ、すごく仕事を貯めちゃってて、もう徹夜でやらなきゃゼッタイ無理だと思ってたんだ。」

「アナタもたいがい仕事をためるほうだよねぇ。それってまず、たのまれると断れないそのゾクセイをまずなんとかするべきなんじゃ。」

「うーん。それはそう。でも、先月はぴったり出来てたんだから、今月はちょっと体調を崩してたり、身辺にいろいろ雑用があったことも原因かなぁ。」

「でも、ケッキョク寝てたよねぇ。」

「うん。書類の山を前にあせってた時、Ｈ太が来てさ、『腹へったんだケド。（なんか食うもの作ってクレ。）』って言ったんだ。『ごめん。ママも出かけてるし、今日は忙しいんだよ。』て返事したら、『じゃ、カップラーメンでイーや♪。』とかだったんだけどねぇ・・・。」

「うん、アンガイＨ太はカップラーメンとか好きだからねぇ。」

「だけど、そのあと仕事してたら、なんとなく気になってきてさ。ココロの中に自問自答君が出てきて囁くんだよ。『いつも家族が何よりも大切だとか言ってるくせに、仕事があるからダメとか、なんなんだろーねぇ。』」

「アハハ・・・。アナタの自問自答君、かなりウザイねぇ。」

「『じゃどうする？。』『メシを作れ。ただその前にすることがあるだろ。』・・・とか、人生相談コーナーみたくなってたんだ。」

「すること？。」

「うん。H太のところに行って、真剣に謝ったんだ・・・。『ごめん。普段仕事より何より、家族が大切とか君に言ってたのに、言行不一致だったよ。いますぐ食事を作るよ、』って。」

「ふーん。H太、なんて？。」

「あからさまに驚いた顔で、『パパ、大丈夫？。転んでアタマでも打ったんじゃない？』とか。」

「うん。ワタシもそう思った。」

「（・・・にしてもヒドイ家族だなぁ。）でも、『腹が減った時は必ずなんか作ってやるから、おやつだけで済ませないように！。ちゃんと言えば必ずナンカ作るから。』とか言ってたからね。約束は守らないとダメでしょ。」

「結局、シゴトは？。」

「それがねぇ・・・。謝ってスッキリしたら、なんと超速で片付いた。」

「うーん。それってナンか、（あるある的に）ふつーだねぇ。」