私は女紋の「揚羽の蝶」を家紋のごとく用いており、
着物などに紋を入れる時はいつも「揚羽の蝶」です
先日「喜ぶだろうと思って。」と「揚羽の蝶」の家紋ストラップを受け取りました。
どこのお土産かと思っていたら、
比較的近所の大阪城天守閣のお土産と知って大笑いしましたが…
母が子どもの頃、家では「家紋」「屋号」「女紋」の三つの紋を使っていたと聞きます
「家紋」は父系の紋を受け継ぐのに対し、「女紋」は母系を通して受け継ぐ紋です。
「女紋」は女性だけのもので、男性にはなく、一生変わることがありません。
結婚などで実家を離れても再婚しても、「女紋」は変わることがないのです
母の実家は代々農業を生業としてきましたが、
「家紋」は冠婚葬祭などフォーマルな場で使われるのに対し、
「屋号」は日用品に入れられることが多かったと聞きます。
ちなみに母の実家の「屋号」は「吉」で、村で寄り合いなどがあった時に、
提灯など他の家のものと間違えないように「屋号」を入れていたとか
意外なものでは、のれんは「家紋」ではなく、「屋号」で染めていたそうで、
その使い分けに母も自信が持てないようでした。
ある方から、日常生活に家紋を用いるのは「あまりにも恐れ多かったのでは。」
と伺って、なるほど、と納得しました
「家紋」を別格扱いにしていたおうち、ありますか?


