木下 晃伸さんのブログ

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【投資脳のつくり方】日本、国際会計基準導入へ

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みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
経済アナリスト、木下 晃伸(きのした てるのぶ)です。

●感動

社員やスタッフを指導するときによく思う事です。
能力うんぬんもありますが、やはり「感動力」とでも言うのでしょうか、
それがあるかないかが大きく伸びるかどうかを決めるなと感じます。

斜に構えているとチャンスが巡ってこないことはよくあります。
感動すると自ずと行動が能動的になりますし、意見も積極的になる。

感動できるかどうか、また、それを表現できるかどうかは、
ビジネスパーソンの大事な大事なスキルのように思います。


●それでは、雑誌「マネージャパン」ホームページに平日毎日連載している
「経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース」をご覧下さい。

本日もよろしくお願い申し上げます。

※本資料の利用については、必ずプロフィール画面の
重要事項(ディスクレーマー)をお読みいただいた上、ご利用ください。

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【経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース】
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1.日本、国際会計基準導入へ

2.成長底上げ、蓄えある間に

3.私の履歴書、野依良治氏

http://www.terunobu-kinoshita.com/20080904-toushinou.pdf


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1.日本、国際会計基準導入へ

(出所)2008年9月4日付日本経済新聞朝刊1面

 ●国際会計基準を巡って悲喜こもごも
 ●M&Aの会計処理が投資においては一番大きいか
 ●いろいろ意見はあるが、私は大賛成

日本経団連、日本公認会計士協会、金融庁などは
企業会計の国際化に対応するため、2011年度以降に
「国際会計基準」を導入する検討に入った。
国際基準を導入すると、企業業績を反映する「利益」の表現法が
変わる可能性がある。
国際基準は長期保有する株式やデリバティブなど
金融商品も時価評価して利益に含める「包括利益」を
表示する方向で検討を進めている。

特に影響を及ぼすのは、国際基準と日本基準とでは、
M&A(合併・買収)の際の「のれん代」の会計処理方法だろう。
シンプルに言えば、日本基準ではのれん代を
最長20年間で定期償却する必要があるが、
国際会計基準ではのれん代の償却がない。

例えば、日本たばこ産業(JT)は英たばこ大手ガラハーなどの買収で
08年3月期末で2兆円以上ののれん代があり、年間の償却額は1,000億円を超す。
「国際会計基準であれば、のれん代の償却がなく、
見た目の業績が悪化する事もないのに」という私の意見に対し、
JTのIR担当者の方は「会計制度に合わせて処理をするだけです」
と語っていたことを思い出す。

米国に追随して決定するというのはお粗末なことだが、
いずれにせよ、投資家の多くは国際会計基準での開示に慣れているし、
国際標準で分析できた方がなにかとトクをすることも多いと思う。
事業会社の負担等も懸念されるところではたしかにあるが、
国際会計基準を受け入れることは日本にとってプラスになる事だと考えたい。


2.成長底上げ、蓄えある間に

(出所)2008年9月4日付日本経済新聞朝刊3面

 ●日本は本当に豊かな国なのか?
 ●新興国の豊かさは、経済成長の実感が背景にある
 ●数十年後の日本は、どうなってしまうのか

日本はアジアで最も豊かな国ではない――。
シンガポールの一人当たり国内総生産(GDP)が2007年に
日本を抜いたという国際通貨基金(IMF)の調査結果が関心を集めている。

為替の影響を受けない購買力平価ベースで見れば、
日本はシンガポールに10年以上も前に抜かれている。
しかもアジアでの順位はシンガポール、ブルネイ、香港に次ぐ4位。
IMFの見通しでは13年には台湾が日本にほぼ並ぶという。

たしかに、ここ最近海外、なかでも新興国を訪問するケースが多いが、
新興国の豊かさには驚かされる。
マレーシアでは現地の投資銀行マンに「木下さんは働き過ぎだ、
もっとラクをしたらどうだ」という趣旨の事を言われた。

こうした発言の後ろには、
やはり経済が躍動感溢れる発展を遂げているからだろう。
一方の日本は、07年までの10年で見た一人当たりGDP(同)の伸びは
アジアの成長国に劣るだけでなく、主要七カ国(G7)でも最低だ。
また、日米欧の中で米国発の金融危機の影響が一番少ないのが日本。
にもかかわらず、経済協力開発機構(OECD)の見通しでは、
08、09年ともに名目成長率は加盟30カ国で最低だ。

日本で生活をする事はずいぶんラクなことだ。
しかし、それは過去の蓄積あってのこと。
いつか食いつぶすとき、日本は、
過去の栄光にすがって生きていく国になってしまっているかもしれない。


3.私の履歴書、野依良治氏

(出所)2008年9月4日付日本経済新聞朝刊36面

 ●偉人は、感動しているもの
 ●化学はすごい
 ●私も振り返れば、感動が自分を作る原点になっている

日経新聞コラムの中でも、「私の履歴書」は私の好きなコラムの一つだ。
今月は、2001年にノーベル化学賞を受賞した野依良治先生だ。

●灘中学の入学式を目前にした1951年4月、私は父に連れられ、
大阪市で開かれた技術製品発表会に行った。
「このナイロン繊維は、水と空気と炭素からできている。
そして蜘蛛の糸よりも細く、鋼より強い」。
東洋レーヨン(現・東レ)の神山喜久雄社長が誇らしげに説明した。
「化学の力はすごい」。聴衆の中の子供は私一人であった。
感動した私は、帰宅して弟たちにも吹聴したようだ。
サンプルとして配られた漁網の感触もよくおぼえている。
「将来、企業で化学を研究し、社会に役立ちたい」。
私の志の原点と振り返っている。

●感受性豊かな年ごろのあこがれや感動、そして心身の鍛錬は、
その後の生き方に大きな影響を及ぼす。
貧しくとも、より良い明日を信じた当時に、
今に至る様々な要因がちりばめられていたようだ。

私は学生時代に塾を起業し、
「経営って面白い!」と感じた事が今を作っている。
化学アナリストとしてこの世界に入った時は、
「化学ってすごい!」と感じた。
もちろん、野依先生とはレベルが違うが。
その時々の感動が、結果数年後を作っている。
今、自分は何を見て、感動しているのだろうか。
そんなことを改めて考えさせる偉大な先達の言葉を胸に刻んでおきたい。


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木下晃伸(きのしたてるのぶ)
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