株の家庭教育 その3（ボスキャラ戦闘・編）

[lopriderさん]

登場人物：

LOP:主人公

H太：LOPの息子。＜微熱（36.5度）で自宅待機中。＞

「・・・ああ、ヒドイ目にあった。」

「イヤ、ほんとに勉強がキライなんだねえ。」

「そりゃそうだよ。好きな人がいたら、ちょっとヘンタイだと思うよ。」

「じゃなんで勉強するわけ？」

「そりゃ、やらんと先生とか（ママが）怒るからねえ。」

「アハハ、そんなに声をひそめなくても、ママは二度寝中だよ。・・・まあ寝る子は育つ（？）。ママって、なにげにヒドイときあるよねえ。（・・・アンタは勉強しなさい、ワタシはテレビ見てるから・・・）とか平気で言うからなあ。」

「マッタクだよ。大人はズルい。」

「・・・まあ、あのねえ、君が初めて行く場所があるとするよねえ。そこがゲームのＧ＆Ｐの聖地とかだったらどうよ？。」

「そりゃ、トーゼンかなりテンションマックスるんじゃね！。」

「（ああ、コイツにも例のカタカナ喋りが伝染してる。まあ、言わんとすることはわかるから、いいか。）つまりね、それって知ってれば楽しいケド、知らなきゃただの通過地点になっちゃうでしょ。」

「知らないなんてアリエン！。誰でも知ってるさ、有名だもん。」

「（・・・イヤ、たいがいゲームオタクしか知らんでしょ、それは。）だからね、知らないことを知るってことは、実はすごく楽しいことなんだよ。」

「ええええ・・・。パパって前からちょっとヘンタイぽい気がしてたけど、まさか勉強とか好きなワケ？。」

「うーん。（面と向かってヘンタイ呼ばわりかよ。さすがあの・ﾏﾏの・最強遺伝子を引き継ぐ者、だなあ・・・。）というより正確に言えば、勉強は楽しめる時しかやらないよ。」

「やったあ！。お疲れ様です。じゃ、ゲーム開始しますんでヨロシク。」

「うんうん。でもちょっとだけ、話を聞いてもらえるかな。」

「ちっ・・・。ちょっとだけなら。」

「ここに君に自分で運用させてる分のＮＩＳＡのチャートがあるけど、どう思う？。」

「ヤバイ！。ＳＳ銀行株が絶賛低下中なんですケド。早く売って、違う株にするかな・・・。パパならどうする？。」

「自分なら、父親（スポンサー）に頼んで買い増ししてもらう。」

「ナンデスと？。どーしてそうなる？。」

「その価格が適正だから、ＳＳ銀行株を買ったんだよね？。だったら今はさらにすごくお買い得になってるってこと。この会社を選ぶときに君といっしょに財務状況は確認したでしょ。経営的には全く問題ないなら、今の株価は単に気分で動いてるってこと。」

「そりゃあリクツではそうかも。でも含み益がマイナスだと気分もマイナス圏なんですケド。とても買い増しなんてする気になれマセン。」

「見方を変えてみたら？。もともと好利回りで選んだ株なんだから、株価下落でさらに輝きを増してるとも言えるんじゃ。」

「うーん。みんなが売ってる時に、背中を向けて買いに回るって、なんか怖いような。」

「そうだねえ。その勇気と信念を育ててくれるのが、普段の勉強の積み重ねだよね。」

「あっ・・・。そう来たか・・・！。」