はるるっぴさんのブログ

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久しぶりのみんかぶ日記

今年度になってから忙しく、日記を書くヒマがなくなりました。
仕事だけでなく、定期的に大手企業の方々や独立系FPの方などを対象にレクチャーするようになりました。(もちろん無料です)


素人のひとりごと日記です。


○11月7日号のエコノミスト


タイトルは「危ない世界バブル」になっています。
エコノミストは時々世界金融危機の参考になる特集を出します。今回がその号になります。


タイトル:「危ない世界バブル」


「金融緩和が招いた『債務中毒』近づく臨界点に打つ手なし」


と最初に記事に書かれています。


講演もされているの寺島実郎氏の記事もあります。


タイトルは


いつ起きてもおかしくない『リーマン越えの危機』です。


「世界の金融資産は、膨大な緩和マネーによって、把握できるだけで世界のGDPの4倍もの規模に膨らんだ。実体はもっと大きいだろう。ひびの入った卵のように、何かきっかけがあれば、そのひびが全体に広がり、割れやすい状況にある。


きっかけとなる危機は、いつ起きてもおかしくない。危機が生じれば、世界全体にたちまち広がる。リーマン・ショックよりも大きくなる可能性をはらんでいる。」


(エコノミストより引用)


将来リーマン・ショックを超える危機が来る可能性があると書かれています。財政政策・金融政策が限界になったときが、「その時」になるでしょう。


FRBの将来利下げするための利上げと、量的緩和の縮小により、再度金融緩和のできる余地があるので、金融危機の再来はもう少し先になるかもしれません。
現在進行しているように、その前にバブルになります。


“bubble”と“bust”が頻繁に発生するでしょう。


多くの人々は、金融危機の再来が何を意味するかもわからず
心地よい無感覚の中で毎日のやることに追われている感じです。


将来、金融危機の津波は複数回押し寄せるでしょう。

スーパーバブル崩壊の上げ潮第2派の襲来に備えて、
今から金(ゴールド)を少し買っておくのもよいかもしれません。


資金力が豊富で不動産の実務的な知識と先見性のある人は、不動産でもよいかもしれません。勉強する機会をたくさん作って、自分に投資することもよいでしょう。


○マーケット


個人的な予想では、足元の日本株の急上昇の前に、ドル安円高になり日経平均株価は2,000~3,000円下落。その後日本株は反転上昇するとイメージしていました。


日経平均株価が大きく下落したときが、みんかぶの買い予想するときと考えていました。ところが、結果は全くの反対で株価は急上昇し、日経株価は3,000円くらい上昇しました。


まず、安倍首相が解散総選挙をすることは、予想外でした。

解散総選挙をすると日経平均株価は、過去50年で17勝1敗の好成績で、アノマリーからも株価は上昇する確率が非常に高いことはわかっていました。最初の頃は、自民党が勝つにしても、議席をある程度減らすと予想されていたので、株価が上昇してもその上昇幅は少ないと考えていました。


しかし、途中から希望の党の小池代表が記者の誘導質問にひっかかり「排除」といった表現を使ってしまったこともあり、自民党が優勢になったと言われています。
(「候補者を絞り込む」と訂正されましたが、揚げ足取りが得意なマスコミは訂正しません)


政権与党300議席を上回る状況と報道された時には、すでに株価は急上昇していました。
NT倍率の急上昇からも、ヘッジファンドが一挙に仕掛けてきたことがわかります。


余談ですが、野党は自民党を攻撃するのであれば、アベノミクスの究極のバラマキ政策(金融政策)を攻めるべきでした。
投資銀行の上席の方に聞くと、野党で金融のことが理解できるのは、民進党の大塚 耕平氏くらいだろうと言っていました。


・・・


日経新聞に「売り方が演出する株高」と書かれていた通り、空売りの買戻しをともなって株価は16連騰しました。地方銀行と個人が相当売っていたので、しっかり踏み上げられ、21,000円を超えたところでギブアップしました。


株価が下落すると儲かるETF日経ダブルインバースには、今もなお過去最高の信用買いが入っています。(個人や機関投資家が先行して弱気になると、反対に株価は下がりません。先行するのは頭脳明晰なヘッジファンドたちです)


重要なことなので、マスコミではあまり報道されませんが、来年初めに積極的な財政出動について議論されることになっています。


税源確保のため、「無利子無期限の永久債」についても、議論されるでしょう。仮に永久国債発行のことがうわさされるだけでも株価を刺激することになります。他にも多くの日本人の知らない情報をヘッジファンドは知っていることに加えヘッジファンドの都合もあり、日経平均株価が16連騰になるまで株価を吊り上げてきました。


永久債についてネット上の解説を引用すると


国や企業等が資金調達のために発行する債券の一種で、満期がない債券のことをいいます。これは、一定期間後の満期時に元本が償還される「有期債」に対して、元本の償還の規定がなく、発行体が存続する限り、永久に利子が支払われるものです。また、発行体が望む場合のみ償還が可能で、投資家(購入者)は償還を要求できません


わかりづらいので簡単に書くと


無利子の無期限の永久債とは、紙くずのことです。


紙くずを買うのは、日本銀行くらいです。

最終的にそのツケを支払うのは、国民になります。


格付け機関ムーディーズに勤務したこともある国際金融アナリスト

大井 幸子氏の著書「円消滅!」の本で永久国債とデノミについて書かれています。(本の内容は、少し読みづらいところがあります)


・・・


いずれにせよ、日経平均株価は抵抗ラインの21,000円を超え、22,000円台に突入しています。21,000円以上の価格帯は過去の出来高がほとんどなく、真空地帯になっています。そのため、材料次第で、株価は大きく上昇したり、下落したりすることになります。


直近のS&Pミニの機関投資家の買い比率は、67.5%です。まだ弱気です。ヘッジファンドのカモになる機関投資家が弱気なことはアメリカ株にはプラス材料になります。一方、アメリカ株は、信用倍率が3倍を超えている過熱状態に突入しています。
いつ調整があっても不思議ではありません。


いつになるかわかりませんが、アメリカ株がまとまって下落するときは、日本株にも影響があります。アメリカ株が大きく下がったとき、日本株があまり下がらなければ、日本株への追い風は続いていると考えられます。


アメリカ株をはじめ、世界中のマーケットが金融緩和バブルの中、FRBとECBは少しずつ金融の引き締めに動いているので、大きく株価が下落するリスクは常にあります。


・・・


ステージが変わって、日本株がさらに上昇する可能性もでてきました。
(直近週も外国人は現物で6703億、先物で1863億と大幅に買い越しています。)
(裁定買い残2兆8,969億 黄色信号? 4兆に近づくと赤信号です。)


しかし、アメリカ株は明らかに超割高水準にあるので、

引き続き慎重にリスクを取りたい場面です。


短期的に見れば、これだけ株価が上昇したので、個人投資家で儲かっている人は、たくさんいると思いますが


金融市場で起きていることを正しく理解しないと、いずれ損することになります。


損するパターンをひとつ


株で儲かった!


➡自分には投資の才能がある


わたしは天才かも~


➡儲かったお金でさらに株を買う


➡何らかのショックで株価が暴落


➡大損になる


きっと何かの間違いよ~


➡損を取り戻そうとする


➡さらに損失を増やす


結果、相場が終わってみれば、ほとんどの人は株で損しています。

水面下で起きていることが理解できないので、リーマン・ショックのような株価の大暴落を乗り切ることができません。


先日、戦後何もないところから、努力に努力を重ねて財を築いた方とお話しする機会がありました。次のようなことを話されていました。


「株はダメ!」
「僕の知っている人で株をやっていた人はみんな損した。」
「財産をすべてなくし、家もとられてしまった人もいる」


「最初のころは儲かっていたけどなぁ~」


○結論


世界を見渡せば、リスク要因満載の状況に変わりありません。アメリカの債務上限、ロシアゲートどこから材料が出てきても不思議ではありません。ただ、日経平均株価21,000円を超えてきたことで、さらに上昇することも想定したいと思います。


日銀のETF買いも10月は、株価連騰で2回しか発動されていません。予算を消化するため1回の買いが720億から1,000億くらいに増えるかもしれません。これも株価にプラス材料になります。


株価が大きく上昇する
株価が大きく下落する


両方を想定しながら、リスクテイクを考えたいと思います。



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