3日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反発した。大引けは前日比80円12銭(0.64%)高の1万2689円59銭。前日までの2日間に約460円下げた反動から、株価指数先物主導で主力株中心に買い戻された。2日の米原油先物相場の急落や1ドル=109円前後に下落した円相場が支援材料になり、トヨタやホンダなど自動車株の上げが目立った。ただ、世界経済や政局の不透明感から積極的な買いは限られ、後場の日経平均は上値の重さが目立った。東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反発。
福田康夫首相が辞任表明してから丸1日が経過し、三連休明けの米国投資家の動向が注目されたが、朝方の外国証券経由の売買注文動向が買い越し観測だったため、買い安心感を誘った。「年金資金の買いが入った」との声も聞かれた。原油価格の下落を受け、恩恵を受けやすい紙・パルプ株やゴム株、電力株が買われた。


