みんかぶのプロフィールにも書いていますが
私が本格的に株の世界に首を突っ込んだのは2005年です。
当時相場は丁度上り調子で、どの銘柄を買っても儲かる時期でした。
ただ翌2006年1月にライブドアの粉飾決算が発覚し(ライブドア事件)
これを境に新興銘柄に対する不信感が一気に広がり
マザーズもジャスダックも奈落の底へ落ちて行くことになります。
しかし東一銘柄は2007年まで上昇を続け
日経平均もTOPIXも同年2月に高値を付けました。
日経平均=18300.39円
TOPIX = 1823.89pt
その後2008年に起こったサブプライムショックで世界的な大暴落を経験しましたが
<サブプライムショック(リーマンショック)2008/9~2009/3中の最安値>
日経平均=6994.90円(2008/10)
TOPIX = 698.46pt(2009/3)その後692.18pt(2012/6)という安値あり
翌2009年3月以降、震源地であるアメリカを含め世界の株価が一早く回復に向かう中
東京市場だけが民主政権の失政により取り残される結果になりました。
そして2013年末
漸く自民党政権が復活するとアベノミクスで株価は一気に上昇へと向かいます。
ただ日経平均上昇の主な原動力は「異次元緩和政策」による円安であり
その後の追加緩和で年間最大80兆円の長期国債買い入れに加え
ETF(年間3兆円、2016/7以降6兆円に増額)及びJ-REIT(900億円)の購入により
日経平均はおよそ3000円程度嵩上げされていると言われています。
この様な経緯を経て先週末日経平均はアベノミクス相場の高値を更新しましたが
実力は嵩上げされた3000円を差し引いて考えるべきだと思います。
21503.85円−3000円=18503.85円
つまり2007年2月の高値13800.39円から500円しか上昇していないことになります。
一方先週末のTOPIXは1730.64ptとなりアベノミクス相場の高値は更新しましたが
2007年2月の高値にはまだ93.25pt届いていません。
因みに日経ジャスダック平均は今月16日に過去最高値を記録=3652.57pt
しかしマザーズ指数は最高値を付けた2006年1月=2800.68pt以降低迷したままで
(2016年4月=1230.82ptがその後の高値、先週末の終値=1084.87pt)
ライブドアショック以降は最高値の半分にも満たない水準が続いています。
という訳で、日経平均が歴代1位タイの14連騰を達成したとはいえ
実質的には2007年2月の高値に並んだだけで、個人的には全くピンと来ませんし
この先新たな材料がなければ、一旦調整する可能性が高いと予想しています。
言い換えるとTOPIXが2007年2月の高値を更新して初めて
本当に強い東京市場を実感出来る様な気がします。
さて。あと僅かで衆院選の結果が判明します。
事前予想では与党の勝利が濃厚とされていますが
株価には既に織り込まれており、予想通りの結果になっても
株価は材料出尽くしで調整する可能性が高いと考えています。
従ってこれから先日本株が上昇を続けるためには
外部要因としてNY市場の株価上昇が続くことと
内部要因として景気対策にサプライズが必要だと思います。
先日予想した日経平均23800円(直近のEPSでPER16.0倍の水準)が通過点で
来年30000円を目指す様な政策と実行力を期待します!