神戸製鋼のデータ改ざんが話題の日にタイムリーな継続日記ですな。
先週は日銀短観の製造業の好調さにびっくりした週でした。
特に自動車部品。
どうやら、中国などが「安かろう悪かろう」から品質重視に方向転換したのが理由で日本製品の需要が急激に伸びたのが理由だと。
職人気質とFA化と人間不要。
需要のスタンダードが「普通」から「高品質」になったのは確か。
でも、一般的に「超高品質」が必要というわけじゃない。
だから、自動化・ロボット化・FA化はますます進む。
そういうのはイコール人間不要だけど仕方ない。
そのFAを支えているのが、かつてのベテラン工員や研究者などの蓄積された技術や経験なんだから、ちゃんと継承されているから、人が減るのはよしとしたい。
ただ、資金がない会社は設備投資ができないから必然的に人手不足になるんでしょう。もともと資金がないから賃金も上げられない。「疲れていそうな現場」になる。でも、こういう企業が淘汰されるのは技術の進歩にはとっても大切なこと。
今じゃ、職人が年取れば匠に自動昇格されてマスコミにもてはやされる風潮。
そういうTV番組とかにキモチワルさを感じながら、でも匠たちがいなくては品質のランク付けが出来ない、ランク付けが出来なければブランド化もできない。
市場規模は小さいがブランドを確立すれば生産性が上がる「高品質市場」。
利益率は小さいが無視できない圧倒的規模を持つ「低価格市場」。
YKKの社長がTVで、「二兎を追わなければ一兎も得ず」と言っていました。