FRBが10月から保有資産の圧縮を開始することになりました。
年内の圧縮幅は100億ドル/月だそうですが、来年から段階的に増額し
2018年度の資産縮小規模は年額でmax6000億/ドルになる予定です。
また追加利上げに関しては年内1回、来年3回の利上げ見通しが維持されましたが
市場はFF金利見通しの下方修正を予想していたため
FOMC後の米国市場は金利が上昇し、対ドル円安が進む結果になりました。
こうした背景から、米10年物国債の利回りは年内2.5%まで上昇が見込まれており
その場合ドル円相場は115円が妥当な水準だと言われています。
因みに日経平均のPERは先週末で14.35倍、EPSは1414.38円なので
ドル円相場が115円になれば、PER15.0倍~16.0倍は当確ラインだと予想しています。
<捕らぬ狸の皮算用(EPSは固定)>
PER15.0倍 ➡ 1414.38×15.0=21215円
PER16.0倍 ➡ 1414.38×16.0=22630円
但し北朝鮮問題が有事の円高を生む状況はまだまだ続くと思われるため
米朝間の緊張が和らぐ(またはこれ以上悪化しない)ことが前提条件です。
一方当面の日経平均株価は北朝鮮リスクに加え
9/8の安値19239円から9/21の高値20481円まで
僅か8営業日で6.5%も上昇しているため暫く調整すると予想しています。
さらに米朝及び日朝関係が再び悪化する恐れがあることから
緊張が高まった場合の調整幅は、上げ幅(6.5%=1242円)の半値戻し
もしくはそれ以上(19500円~19750円)を想定しています。
因みに衆議院選挙と株価の間にはアノマリーが存在しており
解散から選挙日までは上昇する確率が非常に高いそうです。
<気になる銘柄>
〇8023 大興電子通信
(同社の技術は唯一北朝鮮によるサイバー攻撃を完全に防御出来る米軍仕様)
〇6864 エヌエフ回路設計ブロック
(量子コンピューター向け超電導デバイス、ワイヤレス充給電など話題満載)
〇6859 エスペック
(リチウムイオン電池評価装置、バッテリー安全認証システムで世界シェア1位)
〇2497 ユナイテッド
(資本業務提携先の「メルカリ」が早ければ年内に上場との噂)
〇3633 GMOペパボ
(「メルカリ」に出資、CtoCサービスに共通点あり)