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私設知恵ノート7「株式・売買手法(取引ルール)の作り方」

私設知恵ノート7「株式・売買手法(取引ルール)の作り方」

株を始める前に

 

 皆さんは株にどんなイメージを描いていますか? 株で大金を儲けたい。お小遣い程度を稼ぎたい。儲かったらいいな。損するかも? 株主優待を貰って配当も貰いたい。値上がりした株を売って大儲けしたい。投資は安全だけど、投機は危険? 色々なイメージがあると思います。実際の所はどうなのでしょうか。


 

まずは情報を得る

 

 株式投資といっても、色々あります。ETFやミニ株、投資信託をコツコツ積み立てる積み立て型。株主優待や配当を貰いながら、長期投資するインカム投資型スタイル。低位にある安い株を買って、高値で売るダブルバガー(二倍株)狙い。毎日、仕掛けと手仕舞いをする、デイトレード。日々の値動きの上下を売り買いして儲けを出す、投機型のスイングスタイル。どんなやり方があるのか、本などを読んでおおまかな、投資手法のイメージをつかみましょう。


 

自分はどうしたいのかを考える

 

 株で成功するためには、自分の性格や生活時間、資金量等に合った投資スタイルを確立しなければなりません。自分にとって、リーズナブルで(納得でき)コンフォータブルな(実践していて心地良く思える)投資手法を使わなければ、投資ルール自体も守れないし、長続きしないでしょう。まずは、己を知る事が大事です。自分が投資で行くのか、投機で行くのか、最初にしっかりと決めましょう。


 

足を決めよう

 

自分がメインで取引する足(保有時間の長さ)も決めてしまった方が良いでしょう。日足のチャートを見る人ならば、1週間から1カ月程度のスイングトレードですし、週足ならば、数カ月から半年程度。1時間足ならば1週間以内のスイング。分足であればデイトレードでしょう。自分がメインとして取引する足を決めてそれを守った方が、迷いやブレが無くなり、より上手くいくと思います。足が決まれば、自分が学ぶべき投資手法も読むべき本も絞られてきますので、より効率的に勉強できるでしょう。


 

投資と投機ではロジックが全然違う。両者を混合することは失敗の元。

 

 投資で行くと決めたならば、投資に合った投資手法を使う必要があります。すなわち、じっくりとチャンスを待ち、一度エントリー(株を買う事)をしたら、多少のレート(株価)のブレには動じない、そして企業の成長を何年も待つ根気の良さが必要です。逆に、投機で行くと決めたならば、ファンダメンタルズなどの理屈でトレードしてはいけません。投機の人の場合ならば、チャートのテクニカルに従って、テクニカルを見極める技と精度を磨く努力をし、また、タイミングよく機敏に行動しなければなりません。両者はロジックが全然違いますので、混合して考えるのは失敗の元。テレビやラジオのアナリストが色々な意見を言っていますが、そのアナリストが、投機的なのか投資的なのか。短期の見方なのか、長期の見方なのかを良く見極めて意見を聞かなければ、方向を見誤るでしょう。


 

投資手法とは、その株がその時に安い(あるいは今後上がる)と言える、自分なりの根拠を定める行為である。

色々な投資指標があります。ファンダ派ならば、PBRやPERを見て割安と判断しますし、騰落レシオを見て、買われ過ぎだからそろそろ反転と思うでしょう。キャピタル派であれば、RSIが天井圏を示している。MACDでサインが出たなどの、テクニカル指標から今の値位置の判断をするでしょう。どの指標でも良いので、自分なりの「私はこのサインを見て、今のレートが安いと判断しよう。」「私はこのサインを見て、これからこの株のレートが上がるであろうと判断しよう」という、<このサインを見て>の部分。すなわち、自分なりの根拠をしっかりと定める事が重要です。できれば、その根拠は数値化されるものが良いです。PERがいくらならエントリーする。RSIがいくつならばエントリーと、具体的な数値を出して、ノートなどにしっかりと書いて置きましょう。長期投資、優待目的であっても、エントリーとイグジットの根拠を定めることは大事です。200日線や週足を基準にしたり、ダウの切上げ切り下げ、あるいはPERなどで長期インカム派の人も、対応できます。長期投資だからといって、具体的な根拠を持たないと、ただ何となく山勘で株を持っているだけになってしまい、損失の元となるでしょう。

 

 

 

分散を考える(建て玉操作のすすめ)

「一つの籠に卵を盛るな。」「相場の金と凧の糸は出し切るな。」相場格言でよく言われる言葉です。一つの籠に卵を盛る。とは、一つの銘柄に大金をつぎ込む、銘柄集中のことと、一定期間(短期間)でお金を集中して株などに使ってしまう。時間集中の事も指します。相場の金を出し切る、というのも同じで、一つの銘柄に金を出し切る銘柄集中。あるいは一定期間(短期間)で大金を出し切ってしまう時間集中の両方を言います。


ポートフォリオをじっくり考えて、東証一部の大型株、小型株、外国株、外貨、金(きん)などに、分散したつもりでも、全部を同じ時期に買ってしまっては、分散にはなりません。グローバルに値動きする昨今、株や金などの商品も全ての銘柄が一斉に全部下げて、現金化される、リスクオフ相場が来ると、一斉に自分のポジションが全部がやられる事態にもなりかねないでしょう。


時間の分散を考えることも重要です。いつ株を買うか、どう時間を分散するかを計画して、ノートなどに書いて置きましょう。500株の個別株を買う人であれば、たとえば、サポートレジスタンスを引いて、安値圏に入ったら、まず100株、さらに200株、最後は300株などと、チャートの節目ごとに建て玉を建て増しします。それをどう操作し、分割して買っていくかを計画しましょう。たとえば移動平均線のクロスで買ってクロスで手仕舞いであれば、前回のゴールデンクロスからデッドクロスまでの期間が何日であるかを計算して、トレンドの発生から終了までの日柄を見て、買う日を分けながら、建て玉操作の計画をたてましょう。


 

お勧め本(テクニカルの本)

 

素人が基本的なチャートの見方や、株価情報の見方を学ぶのに最適な本です。辞書的に手元に置いて使いましょう。(キンドル版は見にくいので紙の本がお勧めです。)


  ・たった7日で株とチャートの達人になる! 改訂版  ダイヤモンド・ザイ編集部著 

  

  ・ド素人が読める株価チャートの本  福永博之著


     ・小次郎講師流 目標利益を安定的に狙い澄まして獲る 真・トレーダーズバイブル

   トレーダーになるためのルール作り  小次郎講師著 パンローリング社


※なおこの記事は、2016年5月に、ヤフー知恵ノートに書いた物のコピーです。ヤフー知恵ノート閉鎖に伴い、こちらへ移転しました。

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