富士フイルムの純利益が3.6倍で過去最高の438億円

[TAROSSAさん]

富士フイルムホールディングスが14日発表した2017年４～６月期の連結決算（米国会計基準）は、純利益が前年同期の3.6倍となる438億円で同期間として過去最高だったそうです。

研究用試薬を手掛ける和光純薬工業の連結に伴う株式評価益が寄与し、液晶など表示装置用フィルムも伸び、オセアニアを中心とした複合機など事務機の販売苦戦を吸収したそうです。

売上高は５％増の5714億円で、カメラ販売を手がけるイメージング事業は９％増加し、インスタントカメラ「チェキ」が欧米を中心に伸び、ミラーレスカメラも好調だったそうです。

医薬品や電子材料のインフォメーション事業は12％の増収で、表示装置用フィルムで有機ＥＬ向けに新規顧客を開拓したそうです。

一方、４月に不適切会計が発覚した富士ゼロックスが大半を占めるドキュメント事業は減収となり、問題発覚で十分な営業人員を割けず、新規案件の獲得に支障が生じたそうです。

同日、記者会見した吉沢勝取締役は、不適切会計にかかわったニュージーランド子会社などの元幹部への損害賠償について「８月中にも法的措置をとる」と説明したそうです。

ゼロックスの件がもっと影響するのかと思っていましたが、そうでもないようですね。

4901：3,942円