映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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長期トレンド底打ちはいつ?

29日のNYダウは11543.55(‐171.63)と大幅下落したので、今日の日経平均はまた厳しい展開が続きそうだ。NYの水準はかろうじて日足は基準線の上だが、週足は基準線のはるか下。日経平均も日足基準線をわずかに上回るところ、週足は基準線、転換線の下、転換線が基準線をデッドクロスしている。注目したいのは、ドル換算の日経平均で、こちらは週足で見ると1月、3月の安値を切っており、まだ底値の確認が必要な段階だ。
 少し長めのチャートで日経平均の天底をみてみると、月足のMACDが月足の波動をよく捕らえているようだ。2000年4月に下げが始まったときには、同時にMACDがシグナルを切っており、2003年5月に上昇を始めたときも、MACDはシグナルを上に抜けており、2007年7月に下降を開始したときも、MACDはシグナルをきっている。2002年の4月にMACDが上昇したときや2006年6月にMACDが下降したときのように、判断が難しい「だまし」もあるが、それもよくみると2002年4月の場合には、シグナルがまだ下降基調であり、2006年6月の場合には、シグナルがまだ上昇しており、それを厳格に点検していれば、月足MACDは長期波動をあらわす極めて信頼性の高い指標といえそうだ。ちなみに月足のレベルでは、一目均衡表の転換線と基準線のつくるサインはいずれも、MACDより数ヶ月遅れており、RCIは、やはり正確に天底を把握しているものの、より短期の上昇下降のノイズを拾ってしまう傾向がある。
 さて、その月足MACDでみると、現在の日経平均の月足MACDはマイナス圏でシグナルがマイナスに沈み始めたところ。シグナルとMACDの乖離はせざまりつつあるが、MACDからみると基調はまだしばらく下降ということになる。月足RCIは上昇しているが、MACDがまだついてきていない。MACDの方がノイズが少ないので、月足RCIの上昇は本物の反発上昇とはいえないのかもしれない。ちなみに、ダウはMACDがこれからゼロを切るところであり、こちらも月足RCIは底打ちしているが、やはりまだ下降トレンド転換は確実ではないということになるかもしれない。ドル円相場もやはり月足MACDはかなり正確にトレンドを表しているが、こちらはMACDがシグナルを上抜けており、長期の動きとしては、なおドル高へ向かう気配と思われる。
 というわけでMACDとRCIからみると、長期のトレンドは、そろそろ底打ちの可能性もあるが、まだ確証はとれないという状況というべきだろうか。
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