米アップルが発表した2017年4~6月期決算は純利益が前年同期比12%増の87億1700万ドル(約9600億円)だった。主力のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売が復調したほか、利益率の高いサービス事業が好調を保った。1株利益は1.67ドルと市場予想(1.57ドル)を上回った。
売上高は454億800万ドルと7%増えた。iPhoneの販売台数は2%増の4102万6000台だった。地域別では米国や欧州での売上高が1割強増えた。新モデルを投入したタブレット端末「iPad(アイパッド)」の販売台数も伸びて増収に寄与した。
あわせて公表した7~9月期の売上高見通しは490億~520億ドルだった。
決算発表を受けた米株式市場の時間外取引でアップルの株価は上げ幅を広げている。1日の通常取引を前日比1.32ドル(0.9%)高の150.05ドルで終えた後、時間外では終値を3%超上回る155ドル台半ばで推移している。売上高や1株利益が市場予想を上回り、iPhoneの販売台数も市場の期待以上だったことを好感した買いが入った。