投資スタイルについて その2

NGTNさん
NGTNさん
先週の日記「投資スタイルについて」の続き的なものを書きます。
http://minkabu.jp/blog/show/80518

投資の基本戦略は、「得意な分野で勝負すれば良い」です。

投資の世界においては、スペシャリストとゼネラリストだったら、スペシャリストの勝ち。広く浅くよりも、オタクを目指しましょうってことです。

例えば、その人の投資力を投資スタイル別に10段階で表したとして、市場平均が☆5個だったとします。以下のような人がいたとすると、

<Aさん>
デイトレ:☆☆☆
スイング:☆☆☆☆
中期投資:☆☆☆☆
長期投資:☆☆☆

<Bさん>
デイトレ:
スイング:
中期投資:☆☆☆☆☆☆☆☆
長期投資:

☆の合計数はAさんの方が多いですが、投資で利益を上げられるのはBさんです。

投資スタイルというカテゴリじゃなくても、

日本株:☆
米国株:
中国株:☆☆☆☆☆☆☆☆
印度株:

こんな感じでもいいわけですし、

商社株:
鉄鋼株:☆
非鉄株:☆
海運株:
銀行株:☆
石油株:
自動車株:☆☆☆☆☆☆☆
不動産株:☆

こんな感じでもいいわけです。

とりあえず興味のある分野を徹底的に勉強して得意分野を作ることが大事だと思います。そうすると、その分野で利益を上げやすくなって心に余裕が出来ますし、勉強方法がわかってくるので他の分野に手を付ける時も効率的に勉強できます。勿論、実際の経済は複雑に絡み合っているわけですから、他のことを全く知らずにある分野だけ詳しくなるのは難しいです。例えば中国株をやるにしても、米経済の状況も当然知っていないといけないです。

それでも、満遍なく勉強していくよりも、最初はどこかに集中してそこから徐々に周辺部分に広げていく方が良いと思います。まずは真下に深い穴を掘ってそれを横に広げていく感じです。

投資に限らず、ビジネスでもスポーツでも芸術でも、突出している人はアンバランスな感じの人が多い気がします。悪い言い方をすると、偏執狂。まあ、向き不向きもあるのでそこまで行かなくても良いと思いますが、広く浅く当たり障りなくやっていると、器用貧乏で終わるのではないかと思います。

投資の場合は、知識だけではなくて、相場の呼吸・リズムといったものも大事になってくるので、それは実際に投資をして学んでいった方が良いと思います。参考までに私の過去の日記を。断わっておくと、私は短期トレーダーなので、以下の日記も短期トレーダーとしての勉強方法を書いています。
http://minkabu.jp/blog/show/16653
 
6件のコメントがあります
1~6件 / 全6件
NGTNさん
そうですね~、その人の性格や生活スタイルによって、向いている投資方法は違いますからね。こんな投資家になりたいなという人を見つけて、その人を目指して勉強していくと、上達が早いと思います。ロールモデルを見つけましょう、ってことです。

仕事だと、ある程度得意分野での経験を積んだら、あとはマネジメント方向にいくパターンが多いと思います。その場合、アーキテクチャーを理解しといて、細かいことは前線の人間に聞けばOK、実行は彼らにまかせる、ってやり方になると思います。

投資の場合もこれと同様にすると良いと思います。まずは、自分の得意分野を作る。それを周辺部分に広げていく。ある程度のレベルになったら、全体を見渡して、ちょっとした情報からでもこれはこういうことなんだとアタリをつけられるようにする。詳しく知りたい場合は、その分野に詳しい人が書いている書籍やブログやアナリストレポートなどを見つける(当然、その内容が正しいものかを判断できるような前提知識がないといけない)。見つからなかったら自分で情報を精査する。

投資家にとって一番大切なのは、知っていることではなくて「投資判断を下す」ことです。全てを100%分析していくのは、時間や体力や能力からいって無理なので、上手く周囲を利用していけば良いんです。ただし、良い投資判断を下すためには、それなりの前提知識が必要なので、勉強をおそろかにしてはいけないですね。何事も土台作りは大切です!
(退会済み)
こんばんは。
毎日読ませていただいていますm(__)m

NGTNさんの日記はいつもとても勉強になりますが、今日は勉強中の私にとってとてもとても勉強になりました。

自分がどういう投資家になりたいのか、どの業種がいいか、一度立ち止まってよく考えてみようと思います。

勉強の進め方は、はんちくさんの戦争の例にならないように気をつけなくては!(*_*)と思いました。

そういえば、以前働いていた会社の課長さん(エリートコースまっしぐらのお方)の口癖が、
「I型の人間にまずなりましょう。それからT型になりましょう。」でした。
まず、得意分野をとことん極めて、それから広く見れるようになりましょう。そういう人間こそ会社で必要とされるし、力も発揮できるものです。
とのことでした。

投資の世界でもそういう部分は同じなんですね~。
NGTNさん
あー、私も習熟度が上がってきて学習効率が落ちてくると、飽きてきて他の事に興味が行っちゃいますね。100点満点取れなくても、80点取れればいいや、って感じです。日記で、マクロ経済的なことや中長期投資っぽいことを書いているのも、短期はこんなもんでいいか・・・となったからってのもあります。(だから何をやっても一流になれないんだなぁと思います)
こんにちは。僕はサクッと上げられるレベルまでは頑張って上げるんですけど、効率良く上がらなくなってくると飽きちゃって、別の事始めちゃう感じですね。何事もそうなんですけど、もうちょっと一つのところで頑張らなきゃなーと反省です。そのうちコレだ!ってのが見つかると良いんですけどね・・・

トレードはなんだかんだで続いてるんですけど、このまま一生禅問答みたいな事をして行くのかなと思うとちょっと面白いですね~。退屈する事は無いので良いのですが。
NGTNさん
色々勉強していくうちに、アレやコレがつながってきますからね~。あっ、そうだったのか!と、知識と知識がつながった瞬間というのは気持ちいいものです。

日本史の例えは、ローラー作戦的な勉強方法よりも、自分が興味を持った点から掘り下げていった方が良いってことですよね。私もこういうやり方の方が好きです。そのため、興味のないことは全然知らない、ということになっているのですが。。。

投資に終わりがないのは、結局人間の心理や行動との勝負だからでしょうね。自分、他人含めて、人間って面白いと思います。

(トレードに守備力と素早さは大事ですが、狩られないようにしたいと思います!)
こんにちは

>満遍なく勉強していくよりも、最初はどこかに集中してそこから・・・

 そのとおり。
 何においても、100を極めるためには、1を深く追求していくことが、一番の近道だと思ってます。

 自動車業界、自動車株をとことんまで突き詰めていくうち、「この財務状況でなぜ値下がりするんだ」という場面に立ち当たり、全体相場へと目が向き、やがて金融市場全体に目が向いていく。
 漠然と、自動車、日本株、世界市場と、パラパラと勉強していくよりも、ずっと身になるのが早いし、理解も深まる。

 日本史の例えですが、「なぜ、アメリカと戦争をしたのか」を突き詰めていくと、自然と「なぜ満州ができたのか」や、「そもそもなぜアメリカと敵対することになったのか」という枝の部分まで広い理解ができます。
 しまいには、各列強の歩んできた歴史まで手が伸びる。

 縄文時代から下っていくような勉強法は、物事の記憶にしかならず、本当の勉強とはいえないと思ってます。(ちょっと例えがズレたかもしれませんが)

 日本人には、英語をいくら勉強しても、外人と簡単な意思の疎通すらできない人間が多い。実践と勉強は、これまた別個のものです。
 投資も同じで、現場に出て損得を繰り返す中で、体で覚えていく部分がかなりあります。

 勝とうと負けようと、毎回毎回取引するたびに勉強させられます。終わりがない。

 (上のグラフですが、はぐれメタルは、外資系の経験値となってしまいそうな感じがしますw)
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