サイコさんのブログ

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オール アバウト フリーター

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  士業(弁護士、会計士等)  現在 5位

雨宮処凛の「オールニートニッポン」 を読んだ。やはりここで一番印象に残ったのは、論座 2007年1月号 に掲載されたいわゆる赤木論文の本人赤木智弘をゲストに招いた回のもの。今の社会の不平等をリセットするのに、フリーターとして戦争を望む、というのも過激な論調で、しかし、雨宮が評するところ無茶苦茶人はよさそうということで。いろいろ矛盾点というか、浮かんでくるのだけれども、「フリーター」しか職として就けない現状を全てから批判された四面楚歌の状態で、この戦争願望という心境に陥ったらしいのだけれど、じゃ、だれと戦うのか、がまず見えないし、貧困にあえぐのであれば、まず、貧困そのものと戦うのが筋だと思うのだが。しかし、まぁ、名の知れない大学の助教授あたりだとWikiにも載らなかったりするのに、フリーターごときで紹介されるとは、それだけでも凄いことだ。まぁ、また凄いことに論座 2007年4月号で、ほんとに著名人たちから批判(非難)されてしまうということは、もう立派に批評家として認知されたと思しきなのだが。論座 2007年6月号でそれに対する反論をしているのだが、まぁ、佐高とか福島は社民党だからそれに対してはもう少し現状突破の方策を逆に問い質せばよいのではないか。戦争ロマン主義みたいなことも書かれているが、赤木は決してそんな器ではないだろう。というのは、鎌田慧とか若松とかいわゆる作家たちの激励に対して、無下にその左派的なロマン主義を見抜いて切り捨てているからだ。彼が言うように、左派が駄目なら、じゃあ右か、というわけではないのであれば、そもそもロマンなど赤木にはない。となると余程、現実的には恐ろしい状況で、シニカルに戦争にしか平等装置を見出していない、ということで、まぁ、有名な方々はもう少しまともに受け止めた議論をすべきだった、と思った。
まぁ、それでも貧困と愛国をこの際、読んでおこうか、佐高 信は好きではないけれども。

グゥーーー
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