自然の力

[唯我さん]

2017.07.12（水）

　九州豪雨の惨状で、テレビ画面に映る流木の破壊力は、誰が見たって唖然もん。
　けっこうな誤解を生んでいるのが、山の整備してなかっただろう、だから木がごっそり流れたんだろう、ってやつだ。

　山に、整備の手は入っていた。
　ほったらかされた山ではなかった。

　通常、木は、山を守る。だが、今回は、表層がごっそりやられたもんで、土ごとやられてる。
　戦後植えられたあたりの、６０年７０年あたりものの木が流れてる。

　自然の力の前では、人間は無力だ。
　力の差がありすぎる。
　そこで日本人は、自然と戦うことよりも、自然の力を借りて生きることを選択した。
　自然災害と背中合わせに、自然の恵みを受けて生きてきた。
　日本の神社と、西洋の教会を比べたら、自然の中に、間借りするように建てられている神社と、自然を征服したかのように建つ教会の差がよくわかる。　
　日本人の自然観は、これからも続くと思う。

　昨日は、鹿児島で地震もあった。
　日本はもう、活動期に入ってる。東南海がとか首都圏直下型がとか地域限定では無く、いつどこで、大きな地震がおこっても、ちっとも不思議じゃない。
　日本全体が、いつどこで、大きく揺れてもおかしくない。

　ゲリラ豪雨も同じだ。どこで瞬間的に大量に降っても、おかしくない。

　そういう時期に生きていることだけは、忘れない方がいいと思う。

　さて、風呂入って寝よう。
　さすがに、今、トレードをやれる体力と気力と平常心が無い。