ほんま そうかいさんのブログ

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平成相場三昧伝 還暦記念速習49日間(死の哲学)

☠チベットの死者の書を讀む第25日目

「死者を鞭打つなかれ」マタイによる福音書

 


 西暦325年コンスタンチノーブル公会議で、生まれ変わりは、否決されて、異端とされた。それがために、聖書からも、生まれ変わりに関する記述は、相当削除されたみたひだ。


 ただし、いまのアメリカ人には、生まれ変わりを信じる人は多し。例)シャーリー・マックレーン。

それとキリスト教会でも、エドガー・ケイシー派は、生まれ変わり支持。

ヴァージニア州の平凡なメガネ屋の店員ケイシーは、催眠法を掛けて貰ふと、別な人格があらわれて、予言、健康法(なかには實用化されたもの多し)、そして相談者のライフ・リーディングと言われる前世のリーディングをするのでした。それもアトランティス時代にまで遡って。


 こっから先、われながら、猛反省してゐるのは、叔母が、64歳ぐらひで亡くなった。

ハッキリ言って、この叔母は、高慢で冷酷な性格だったと思ふよ。器量はよくて、財布にいつも30万円入れている。

鹿児島県の地方都市の上流階級きどりだったな。

ソロプティミストの会員だった。

うちに母を嫁がせた兄嫁だった。ただし父が事業に失敗し、母が重い鬱病に罹った時点で手のひらを返した。ばあ様と一緒に母を嫁いびり。


そりゃあ、今でもよい印象は、なひな。

しかし我ながら臍を噛むのは、通夜の席で、遺体に面会したときに

嘆き悲しむ叔父に向かって、「まぁ、叔母さんらしひや。ぐずぐず長く生きるよりも良かったんぢゃなひですか。」と言ふと、瞋(いか)りでカッと見開かれる叔父の

この人は、苦労知らずの地方都市のボンボンで、愛妻家で、妻に贅沢をゆるしていた。

また叔母と母との間柄も知らなかったはずだ。

叔母は、死ぬ一週間ほどまえに、60万掛けて金歯をしたよな女。それを自慢して回るよな女。


でも今思えば、死者の書に從えば、彼女の意識は、あの部屋にいた筈。しかも、生への執着は、そりゃ強かったはず。


 大體(だひたひ)に於いて、再生のバルドーにある意識は、肉体から離れた分、生前の7倍鋭いらしひ。


 とすると、帰り道に、叔母の讃美者の妹へ、

「あのなぁー、黒澤明監督は、【人のために尽くそうとする者は、生きる。死にたくても死ねない。自分だけのために生きやふとする者は、はやく死ぬ。】といふ映画製作の作法を持ってたさふだ。」と皮肉を言ったのも、叔母の靈に聞かれたかもね。


それがあってか、ボクはその家とは、全く上手くいかぬ。

たふたふ、その叔父の葬儀の案内も来なかった。


教訓;どんなに嫌ひな人間でも、49日の間は、自重せやふよ。

死者には、透視力がある。

           第25日目 おはり






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