三菱航空機、債務超過510億円 MRJ開発遅れ損失に
7/1(土) 19:39配信 朝日新聞デジタル
国産初のジェット旅客機MRJを開発する三菱航空機が、2017年3月期決算で510億円の債務超過に陥ったことが分かった。開発の遅れで航空会社に機材を納入できないため損失が膨らみ、負債が資産を上回る状態になった。
6月30日の官報に掲載された同社の決算公告で判明した。三菱航空機はMRJの設計変更などにより、これまでに開発延期を5度表明。初号機の納入は当初より7年遅れ、現在は2020年半ばを目指している。機材を納入できない状態で売り上げが計上できず、開発費用がほぼそのまま損失につながっている。今年3月末の累積損失額は1510億円に達した。
非上場企業の三菱航空機は、親会社の三菱重工業などから計1千億円の出資を受ける一方、三菱重工からの借入金で事業を進めている。そのため、債務超過であっても「銀行からの借り入れがなく、資金的に行き詰まるわけではない」(三菱重工幹部)という。決算公告によると、17年3月期の純損益は511億円の赤字だった
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