☠チベットの死者の書を讀む第15日目
第三のバルドー(転生・再生のバルドー【中有】)
ここで貴方は、意成身といふ體(カラダ)を得る。また生前の全記憶がよみがえり、この意成身といふアストラル・ボディで好きな所へ行ける。
なにせ意識のみの身体ですから、海中だらふが、宇宙だらふが、ヒマラヤ越えでもスーイ・スーイ。でもまぁ、前世の思い出の場所に赴くことが多ひみたひだ。
また人間の心も透視できる。ただし、意成身のほうから、人間に語りかけても、聞こえなひ。感覚は、5倍になり、思考は、7倍になる。なにせ心の世界ですから。
本邦では、死ねば、みなホトケといいますけど、肉体が無ひ分、こころの世界では、人間より勝れた力あり。よって、葬式や、49日のあいだは、悪口禁止。たたられますぞ(小生には、覚ゑあり)。
さらに貴方は、裁判にかけられる。チベット佛話に從ふと、白い善神が貴方の善行を数え、○白い石を並べる。黒い悪神が、貴方の悪行を数え、●黒い石を並べる。そして閻魔様が、判決をくだす。
ただし、ここは、ちょっと神話的部分で、*ソギャム・リンポチェ師の解説では、「自分で自分を裁くのだ」といふ解説。
さて、そろそろ貴方の転生は、始まりだす。つづく…...。。
*ソギャム・リンポチェ師=比較宗教学者。ケンブリッジ大学卒ですから、西欧哲学にも通じておられ、その解釈・解説を小生は信頼しています。 第15日目おはり。