TOPIX -6 @1,612
日経平均 -92円 @20,139円
TOPIXも日経平均も小幅反落した。米国株が反落し、円相場が円安一服したことで、輸出関連銘柄に売りが出た。しかし、国内企業の業績拡大期待も根強く、下値では買いも入った。日経平均は午後に、一時112円安まで下げ幅を広げる場面があった。
米長期金利(10年物国債利回り)は足元で2.1%台で推移している。過去に米長期金利が同様の水準だった4月半ばや昨年11月上旬の円相場は110円を上回る円高水準にあった。それなのに、現在、円相場は111円台を維持している。その理由として挙げられるのが、米国の実質金利である。市場のインフレ期待を示すブレーク・イーブン・インフレ率は4月半ば以降に低下した。インフレ率が低下すれば、名目の金利は相対的に高くなるので、日米の実質金利差は大きいことになる。この日米の実質金利差がドルの押し上げ要因(円安要因)になっていると解釈できる。
33業種中下落率トップ5は、証券(1位)、鉱業(2位)、非鉄金属(3位)、海運(4位)、石油・石炭(5位)となった。