kouboudaisiさんのブログ

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山川草木悉皆成仏

山川草木悉皆成仏というのは、京都大学の哲学者梅原猛の言い出した言葉で本来は草木国土悉皆成仏と言うのが正しいのだそうです。一般的に原則として、覚りを開くことの出来るのは六道輪廻する生きもに限られ、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の六つの領域を前世の業(カルマ)によって生まれ変わるとさています。その輪廻を超越した究極が仏になる事、成仏です。但し仏陀は、死後の事は質問されても無記(何も答えない)でした。
成仏する可能性を仏性とも言い、一切衆生悉有仏性と経典にある名文句です。衆生と言うのは六道輪廻する生きものの事で唐の玄奘は有情という訳語を当てました。山川草木成仏問題では有情という言葉が使われる事が多く、輪廻しない植物・鉱物等を非情と言います。この非情も成仏するのかという問いに答えたのが、平安時代天台宗の高僧の安然です。結論から言うと草木国土悉皆成仏、有情も非情も成仏する、非情それ自体だけでも成仏可能なのだそうです。
その論説過程の本を今読んでいますが、なかなか理解出来ないでいます。
もう残り少ない人生、あの世が本当にあるかどうか分かりませんがあの世の事も気になります。藤原道長のように平等院鳳凰堂の阿弥陀如来の屏風の絵と指に結んだ糸を繋げて西方極楽浄土に導いてもらう訳にもいきません。
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