ユニ・チャームが「少子高齢化は好機」と大人・ペット向け強化

[TAROSSAさん]

ユニ・チャームは、東京都内で取引先流通業者向けの今年の事業方針説明会を開き、高原豪久社長は「新カテゴリーの創出を進め、少子高齢化と市場縮小という構造的課題を跳ね返す」と述べ、大人向け紙おむつやペットケアなどの分野で、高付加価値の新製品の投入を加速する考えを明らかにしたそうです。

少子化の影響で同社の主力の子供用紙おむつの国内市場が頭打ちとなっているそうです。

高原社長はこうしたことを念頭に「少子高齢化をチャンスとしてとらえたカテゴリーの創造、社会的使命と位置づける健康寿命延伸につながる新製品の開発を進めてきた」と強調したそうです。

今後、ユニ・チャーム１社にとどまらず、日用品市場全体を活性化する「業界総資産の拡大を目指す」と意気込んだようです。

販売チャネルとして電子商取引（ＥＣ）の重要性をアピールし、「2020年にはベビー用紙おむつの３割、大人用紙おむつの１割がネット経由の購入になる」との見通しを示したそうです。

その一方、実店舗については「顧客が新製品やこれまでなかったカテゴリーを発見する販路になる」とも述べ、商品特性に応じた販路展開が必要との考えを強調したそうです。

このほか重点目標として、「人とペットの共生社会の実現」を挙げたそうです。

少子化の一方で、子育てが終わった層や独身女性などがペットに投資する例が増えており、高原社長は成長が期待できるペット向けのトイレシートやペットフードなどの商品ラインアップを拡大する意向も示したそうです。

思いどおりにいくといいですね。

8113：2,990.5円