日経平均2万円台回復

優利加さん
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昨日の米国株式相場は上昇した(DJIA +135.53 @21,144.18, NASDAQ +48.31 @6,246.83)。ドル円為替レートは111円台半ばの円安方向での動きだった。本日の日本株全般は続伸した。東証1部では、上昇銘柄数が1,509に対して、下落銘柄数は420となった。騰落レシオは128.85%。東証1部の売買代金は3兆2232億円と膨らんだ。

TOPIX +26 @1,612
日経平均 +317円 @20,177円

米国株の大幅高と円安を受けて、TOPIXも日経平均も大幅続伸し、日経平均は2万円台を回復した。日経平均の2万円台回復は15年12月1日以来ほぼ1年半ぶりとなる。日経平均は足元で予想PERが14倍台と割安感があるのでもう少し上値余地はあるだろう。先物買いが入り、値がさ株の上げが目立った。鉄鋼や証券といった景気敏感株の上昇が目立った。

昨日と本日は大きく上げているが、不安材料もある。まず、トランプ米大統領に解任されたFBIのコミー前長官が5月8日、議会上院の公聴会で証言する。証言内容によってはトランプ政権への信頼が揺らぎ、景気刺激策が停滞するリスクがある。2つ目に中国景気の鈍化懸念である。中国汽車工業協会が5月11日に発表した4月の自動車販売台数は、前年同月比2.2%減の約210万台となった。3つ目は円高懸念である。6月中旬に開かれるFOMCで利上げはほぼ確実視されている。利上げは基本的には円安・ドル高要因だが、すでに織り込み済みである。したがって、利上げ実施後は一時的に円高に振れる可能性がある。

33業種中30業種が上げた。上昇率トップ5は、鉄鋼(1位)、証券(2位)、海運(3位)、銀行(4位)、石油・石炭(5位)となった。


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