「旧乾邸」は1936年頃、乾汽船株式会社を設立した乾新治氏の自宅として、
旧住吉村(現在の東灘区の一部)の山麓部に建築されたものだそうです

神戸市の住吉・御影地区には1880年代後半から1938年くらいまで、
財閥・豪商と呼ばれる人たちが邸宅を建てております。
住友吉左衛門(住友財閥)、武田長兵衛(武田薬品工業)、野村徳七(野村財閥)、
弘世助三郎(日本生命) etc.

乾邸はその中でも後期に建てられたものだそうですが、
その風格はなかなかのもの。
最近では「べっぴんさん」のロケ地としても使われていたようです


壁泉(かべいずみ)
当時は馬車が主流だったそうで、お馬さまがここでお水を飲まれたそうです

鉄筋コンクリート造3階建地下1階。
敷地は約1200坪




写真左:エントランス
写真中央:タペストリーは「宮島」。
写真右:ゲストルームにある暖炉の上に飾ってある絵はもちろん、「小磯良平」。
備え付けのクローゼットなどは100年近くたっても、
ひずみなどはなくスムーズに戸の開閉ができます。
また、階段の手すりなど細かいところにも
芸術的な装飾が到るところに拝見することができました


最初に一時間くらいレクチャーを受けながら案内して頂いた後、
自由に邸内を散策できました。
この日は特別にお茶やケーキなどを頂くことができたので(有料)、
私は”Cassalade”のチーズケーキを頂いて乾邸を後にしました
