27日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続落。大引けは前日比25円75銭(0.20%)安の1万2752円96銭だった。国内外景気の先行き不透明感に加え、グルジアを巡る国際紛争リスクから、主力株などが持ち高を減らす売りに押された。米金融株の不安定な値動きへの警戒もあって積極的な売買が手控えられて売買が一段と細った。トヨタや日産自などの自動車株やコマツやダイキンといった機械株の下げが目立った。東証株価指数(TOPIX)も続落した。
日米に加えて欧州や新興諸国の経済の先行き悪化に対する警戒が重しになる中、経営健全化に向けた思惑に振られ日替わりで上下する米金融株の不安定な値動きを嫌って売買を手控える投資家が一段と増えた。後場の日経平均の値幅は約50円に狭まった。東証1部の売買代金は概算で1兆3441億円にとどまり、連日で今年最低を更新した。2兆円を下回るのはきょうで10営業日連続で、連続2兆円割れ記録は、2005年8月24日から同9月8日まで12営業日連続以来。東証1部の売買高は概算13億452万株で今年最低。


