昨日の米国株式相場は上げた(DJIA +55.47 @21,006.94, NASDAQ +25.42 @6,100.76)。ドル円為替レートは112円台後半の円安方向での推移だった。本日の日本株全般は大幅高となった。東証1部では、上昇銘柄数が1,875に対して、下落銘柄数は108となった。騰落レシオは112.80%へ上昇した。東証1部の売買代金は3兆4434億円へ膨らんだ。
TOPIX +36 @1,586
日経平均 +450円 @19,896円
米雇用統計の改善やフランス大統領選での親EU派候補のマクロン氏が勝利し、円安が進んだことで、TOPIXも日経平均も大幅続伸した。2015年12月3日以来、約1年5カ月ぶりの高値となった。国内の連休中に円相場が対主要通貨で下落し、輸出採算の改善期待から主力株を中心に全面高となった。5月7日のフランス大統領選でマクロン氏が勝利し、同国がユーロ圏から離脱する懸念が大きく後退した。さらに、中国の貿易収支が想定以上の回復を見せるなど支援材料も相次いだ。
日経平均は12月8を起点として続いていたレクタングルの上限を上放れした。さらに、6月24日を起点した上昇トレンドライン内に再び回復した。ただ、4月21日に時の利が回転感してからの戻りピッチが少々早すぎるので、一息入れてくるのではないか。
日経平均が2万円台を回復するのは時間の問題かもしれない。5月2日時点での日経平均ベース予想EPSが1,268円だった。1ドル=110円を前提として、18年3月期の増加率を10%と仮定すれば、予想EPSは1,394.8円。これに現在のPER15.5倍を掛けてやると、21,619円となる。https://www.asset-alive.com/nikkei/fundamental.php
日経平均を2万円に迫る高値まで押し上げたのは、海外投資家の買いであると指摘されている。国内が連休中の欧米株高の結果、低下した運用資産における日本株の比率を引き上げるため、時価総額の大きな銘柄を買っているようだ。
5月5日発表の4月の雇用統計で非農業部門の雇用者は前月比21万1000人増と3月から急回復し、失業率も約10年ぶりの水準に改善した。好調な米雇用統計を受け、6月の米利上げ確率は足元で約8割に上昇した。日米金利差拡大への期待感から、為替が円安方向に進んだ。他方、中国景気も快方に向かっているようだ。5月8日正午に発表された4月の中国貿易収支は人民元ベースで輸出入ともに2ケタ増えた。
北朝鮮、欧州政治、米景気という海外の3大リスクが後退して楽観ムードが漂う。だが、買い材料が溢れてきた今こそ、不意打ちのような反落に備えた建玉に徹したい。「好事魔多し」である。
33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、空運(1位)、化学(2位)、鉱業(3位)、保険(4位)、不動産(5位となった。
1件のコメントがあります
1~1件 / 全1件
仏大統領選挙決選投票で中道派のマクロン氏が勝利したが、東京市場後に開いた欧州市場でマクロン氏の勝利は織り込み済みということで株式も為替も利食いが出ていることで米株もほぼ横ばいで寄り付いた。
ブラード米セントルイス連銀総裁は現行の政策金利は低水準だが妥当という発言をしたが、いつもとトーンも変わっていないため反応薄だった。
同様にメスター米クリーブランド連銀総裁の第一四半期の減速は一時的という発言にも相場は反応しなかった。
本日はこの後に4月の労働市場情勢指数が発表される。
NYは町々に推移を・・・
NYは町々に推移を・・・