のホテル減少
何でだろう?
オープンできない“貝毒”で潮干狩りに異変
日本テレビ系(NNN) 5/2(火) 18:56配信
■潮干狩り場がオープンできない!
ゴールデンウイークの時期に代表的なレジャーと言えば潮干狩りだが、全国一のアサリの漁獲量を誇る愛知県では一部の潮干狩り場がオープンできない事態となっている。
春と秋に旬を迎えるアサリ。ゴールデンウイーク中は潮干狩りシーズンもピークを迎える。そんな中、アサリの漁獲量が全国一の愛知県で、ある異変が起きていた。
愛知県では先月25日、西尾市や蒲郡市にかかる幡豆海域でとれたアサリから、規制値を超える麻痺(まひ)性の貝毒が検出された。そのため県は、幡豆海域のアサリの出荷と潮干狩りの自粛を呼びかけている。
愛知県内では、かねてからのアサリの不漁に加え、貝毒の影響で6割の潮干狩り場が休業しているという。
■旅館にも影響
この時期、アサリのみそ汁や鍋を出している旅館にも影響が出ている。
マルトラ別館・石川圭一料理長「漁師さんがとってはダメということで、とれない状態なので、品物(アサリ)が入ってこない状態ですね。潮干狩りができないことでキャンセルされるお客様とか、(地元のアサリが)食べられないと伝えたら『じゃあ今回はキャンセル』と」
■毒は加熱しても減らない
貝毒とは、アサリなどの二枚貝が、エサとして毒のあるプランクトンを食べることで毒を持ち、この貝を食べた人が中毒症状を起こすことだ。
貝毒に詳しい北里大学海洋生命科学部・佐藤繁教授「一番危険なのは麻痺性貝毒。かなり短い時間に麻痺性の急性症状(が起き) 場合によっては死に至ることがあります」
今回、愛知県で規制値以上検出されたのも麻痺性貝毒。佐藤教授によると、食べて数十分で唇や指先などにしびれを感じ、ひどい時には全身に広がって動けなくなるという。
記者「調理などで毒は消すことができる?」
佐藤教授「加熱しても毒は減らない。みそ汁にして身を食べずに、汁だけ飲んだ場合でも中毒が起きます」
水に溶けやすく、加熱しても効果はないという貝毒。もとになるプランクトンが春から初夏の時期に活発になるため、一番危険だという。
貝毒は愛知だけでなく、今年は大阪や高知でも報告されていて、3年前には茨城県のムラサキイガイから検出されている。
潮干狩り場や漁協などでは定期的に貝毒の検査を行っているが、事前に各自治体のホームページなどで確認する必要がありそうだ。