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4月20日の海外株式・債券・為替・商品市場
4月20日の海外株式・債券・為替・商品市場
Bloomberg News
2017年4月21日 05:34 JST 更新日時 2017年4月21日 06:34 JST
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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。
◎NY外為:ドルが対円で上昇、日銀総裁は緩和政策を維持する方針
20日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が下げ幅を縮小する展開。ムニューシン米財務長官が税制改革案の提示は近いと述べたことが手掛かりだった。黒田日銀総裁の発言を受けて、ドルは対円で上昇した。
ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満の低下。ドルは対円で0.4%上昇して1ドル=109円32銭。
ムニューシン長官は税制改革が年末を待たずに実現することを望むと述べ、思い切ったものになるだろうと続けた。
この日ドルは対円で一時109円49銭に上昇した。黒田総裁は資産購入やマネタリーベース拡大のペースは当面現状を維持すると述べ、極めて緩和的な金融政策を続ける方針であることを明らかにした。
黒田総裁は20日にニューヨークでブルームバーグテレビジョンとのインタビューに応じ、為替レートは短期的に物価上昇に影響を及ぼし得ると指摘した。さらに円が上昇すれば物価上昇率2%を達成する時期が遅れる可能性がある一方で、円が下がればその反対になり得ると述べた。
円は黒田総裁発言前から軟調に推移しており、ドルや主要通貨に対して下げていた。これまでの上昇に対する反動やストップロスの売り注文が手掛かり。投資家は今月初旬から円を支えてきた安全資産への逃避需要による買いを解消した。
ユーロは対ドルで0.1%未満上昇して1ユーロ=1.0717ドル。
フランス大統領選挙の第1回投票を3日後に控え、決選投票への進出を目指す有力候補4人がしのぎを削っている。トレーダーらは混戦にもかかわらずユーロの底堅さに驚いたと述べ、一部投資家はユーロに対する弱気な見方を後退させる可能性があると指摘した。ハリス・インタラクティブとLCPの世論調査によると、支持率ではマクロン前経済相がリードしている。
原題:Dollar Pares Drop, Yen Extends Fall as Kuroda Sees QE Continuing(抜粋)
◎米国株:反発、ムニューシン財務長官発言で減税期待-金融株に買い
20日の米株式相場は3日ぶりに上昇。企業決算が好感されたほか、ムニューシン財務長官の発言を受けてトランプ政権が早期に減税を実施するとの見方が強まった。
ムニューシン長官は、財務省が近く大型の税制改革を提示すると明らかにした。S&P500種株価指数の業種別指数では金融が高い。アメリカン・エキスプレス(アメックス)が上げを主導した。18日にはゴールドマン・サックス・グループの下落が響き、同指数は大きく下げていた。
S&P500種株価指数は前日比0.8%高の2355.84。ダウ工業株30種平均は174.22ドル(0.9%)上げて20578.71ドル。ナスダック総合指数は0.9%高の5916.78と過去最高値。
ムニューシン長官の発言を受け、トランプ大統領の財政政策アジェンダが頓挫しつつあるとの懸念が和らいだ。この日はまた、ダラス連銀のカプラン総裁が今年3回の利上げはなお適切との認識をあらためて示したことを受けて、市場が織り込む6月利上げの確率は60%に向けて上昇した。
S&P500種の業種別11指数では金融株指数が1.6%上昇。個別銘柄ではアメックスが6%近く上げた。同社の1-3月(第1四半期)決算では収入がアナリスト予想を上回った。
エネルギー株指数は0.4%高。
米証券取引所全体の出来高は67億株だった。出来高で目立った銘柄はユナイテッド・レンタルズやCSX、eベイなど。
原題:U.S. Stocks Jump on Tax Bets as Treasuries Slump: Markets Wrap(抜粋)
原題:MARKET WRAP: U.S. Stocks End Higher as Financials Rally(抜粋)
◎米国債:下落、仏選挙控え質への逃避が後退-米財務長官発言も重し
20日の米国債相場は下落。週末のフランス大統領選挙を前に欧州債が総じて下げたことが影響した。ムニューシン米財務長官が大型税制改革を近く提示すると述べたことを受け、米国株とドルは上昇。
ニューヨーク時間午後5時過ぎ現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇の2.23%。
欧州債の利回り上昇は、フランス大統領選挙の第1回投票を控えた世論調査でマクロン氏の支持率が上昇したことを反映した。ムニューシン米財務長官がワシントンで発言する間、米国債市場では特に5年債先物の商いが活発だった。
4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想より大きく下げ、先週の新規失業保険申請件数が予想より多かったものの、米国債利回りは前日比より高い水準を維持した。
米財務省が実施した5年物インフレ連動債(TIPS)入札(発行額160億ドル)では、最高落札利回りがマイナス0.049%となった。応札締め切り時の入札前取引では利回りマイナス0.03%だった。
原題:Treasuries Fall as Haven Bid Ebbs Ahead of French Election(抜粋)
◎NY金:小幅反発、地政学リスク「きっかけに」ETFの買い強まる
20日のニューヨーク金先物相場は小幅反発。欧州の選挙結果に加え、北朝鮮やシリア、イランに対する米国のより挑戦的なスタンスを巡り懸念が広がる中、金を裏付けとする上場投資信託(ETF)最大手SPDRゴールド・シェアーズの保有量は7カ月ぶりの大幅増となった。
ロズランド・キャピタルのシニア経済アドバイザー、ジェフリー・ニコルズ氏は電話インタビューで、地政学問題が「相場上昇のきっかけだった」と指摘。「市場は外部の影響を受けやすい。こうした地政学問題の一つが激化し、金を高いレンジに押し上げるかもしれない」と述べた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.1%未満上げて1オンス=1283.80ドルで終了。
銀は3日続落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナは上昇、パラジウムは1月以来の大幅上昇。
原題:Investors Propel Purchases of Gold ETF on Geopolitics ‘Trigger’(抜粋)
◎NY原油:続落、2週間ぶり安値-供給増の兆候で
20日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続落。石油輸出国機構(OPEC)が原油減産合意を延長すると一部加盟国の当局者が発言したが、相場への影響は供給増加の兆候に打ち消された。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの商品市場調査責任者、フランシスコ・ブランチ氏はブルームバーグ・テレビジョンに対し、「OPECは口先で相場を持ち上げようとしている」とした上で、「在庫はOPECが期待したほど減少していない」と話した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比17セント(0.34%)安い1バレル=50.27ドルと、4月3日以来の安値で終了。同限月はこの日が最終取引日で、中心限月の6月限は14セント安の50.71ドルで引けた。また、北海ブレント6月限は6セント安の52.99ドルで取引を終えた。
原題:Oil Falls to Two-Week Low as U.S. Supply Gains Offset OPEC Cuts(抜粋)
◎欧州株:ストックス600が続伸-マクロン氏の優勢維持で仏株に買い
20日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス欧州600指数は2日間の上げ幅が3週間ぶりの大きさとなった。フランス大統領選挙の第1回投票を23日に控え、最新の世論調査はマクロン前経済相がリードを固めている状況を示している。
ストックス600指数は前日比0.2%高の378.06で終了。銀行や自動車、建設会社などを中心に景気敏感株が買われた。フランスのCAC40指数は1.5%高と、西欧の主要株価指数の中で最大の上昇率を記録した。
CMCマーケッツ(ロンドン)のアナリスト、マイケル・ヒューソン氏はリポートで、CAC40指数は「今週末の投票でマクロン氏が決選投票へと進み、市場に友好的でないとみられるルペン国民戦線(FN)党首か共産党系のメランション氏を退けるとの見方から一段高となった」と指摘した。
個別銘柄では、デンマークの宝飾品メーカー、パンドラが5%値上がり。2017年通期の業績見通しを据え置いた。
原題:European Stocks Rise With France’s CAC 40 as Macron Leads Polls(抜粋)
◎欧州債:フランス債上昇、独債とのスプレッド縮小-リスク意識が改善
20日の欧州債市場ではフランス国債が上昇。リスク志向が改善し、ドイツ国債の利回り曲線はスティープ化した。
フランスとドイツの2年物国債の利回り格差は3bp縮小し47bp。政治リスクの影響が期限の短い国債にも波及した。フランス10年債利回りは3bp低下の0.93%、ドイツ10年債利回りは4bp上昇の0.24%。ドイツ国債の2年債と10年債の利回り格差は3bp拡大し104bp。
ブルームバーグ
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