「入首線」で下げ渋ったが・・・

優利加さん
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先週金曜日の米国株式市場は祝日のため休場だった。ドル円為替レートは108円台前半の円高方向での推移となった。本日の日本株全般は小幅高となった。東証1部では、上昇銘柄数が1,395に対して、下落銘柄数は511となった。騰落レシオは68.06%。東証1部の売買代金は1兆6337億円と萎み、今年最低となった。

TOPIX +7 @1,466
日経平均 +20円 @18,355円

TOPIXも日経平均も終値では小幅反発した。前日の陰線に対して、本日は下放れて始まったものの切り返して陽線となり、前日の陰線の実体部分に少しだけ入り込んだ「入首線」となった。入首線では反発力がまだ弱い。日経平均は前場で一時100円超下げ、14日付けた取引時間中の安値を下回る場面があった。日経平均は前週末までに4日続落し、年初来安値を付けていたため、自律反発狙いの買いが入った。円高のマイナス影響を受けにくい食料品や不動産、サービス業などの内需関連株が高く、相場全体を支えた。他方、円高を嫌って自動車など輸出関連株の多くは下げた。

今日のところは小幅反発したが、「暴走する北朝鮮」X「極右政党が躍進するフランス選挙」X「予測不能のトランプ米大統領」のリスクを考えると、数週間以内の日経平均の18,000円割れも想定しておきたい。こうした地政学リスクにより、投資家は株を売り、その資金で債券を買う行動に走っている。その結果、米国の長期金利は低下し、日米金利差縮小から円高・ドル安が進行し、最終的に日本株の売りを促している。他方、地政学リスクを前に日本の投資家は海外資産を売り、円を買い戻すので、このルートも円高要因となる。

33業種中22業種が上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、不動産(2位)、その他製品(3位)、食料品(4位)、サービス(5位)となった。

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