TOPIX -16 @1,480
日経平均 -195円 @18,553円
北朝鮮やシリア情勢など地政学リスクの高まりを背景に、円高が進みTOPIXも日経平均も大幅続落した。日経平均は一時287円安まで下落し、今年の安値を更新した。中東や北朝鮮の地政学リスクを意識しているのに加え、大型減税やインフラ投資を柱とするトランプ米政権の経済政策が予定通りに進まず、相場の支えとなってきた世界景気の改善期待が剥落し始めている。
地政学リスクの高まりを背景に投資マネーが株式から債券へ移動している。利ざや縮小や運用環境の悪化など業績面に加え、株式から債券へという需給面でも金融株はダブルパンチを受けている。金融株は米大統領選後に投資家が群がった筆頭だが、最近は逆噴射している。
日経平均の予想PERは2月初旬の16倍前半から15倍台前半まで低下してきた。https://www.asset-alive.com/nikkei/fundamental.php
18年3月期の日本企業の経常増益率は前期推定比12.6%(大和証券)だが、これをもっと保守的に5%増益と見積もると、日経平均は19,300円程度となる。1,226X1.05=1,287円。これに現在よりも保守的な15倍のPERをかけると、1,287X15=19,305円。現在の日経平均はこの保守的見積もりからも大きく乖離している。
33業種中30業種が下げた。下落率トップ5は、石油・石炭(1位)、非鉄金属(2位)、証券(3位)、輸送用機器(4位)、ガラス・土石(5位)となった。