動意株・3日(大引け)

<動意株・3日>(大引け)=北の達人、日本電子材料、ソレイジアなど
 北の達人コーポレーション=大幅高で上値追い加速。健康食品を手掛ける同社は8年にわたり大幅な増収基調を継続、主力商品「カイテキオリゴ」の貢献でトップラインの強烈な伸びを利益に反映してきた。16年2月期は人件費などが利益を押し下げたが、17年2月期はコストをこなし営業利益段階で28%増益予想と成長路線に復帰する見通し。市場では「株式分割は投資家に手掛かり材料としてインパクトが大きいが、分割実施後に出尽くしとならずにここまで上値を追うケースは珍しい。株式需給面の思惑も漂うなか、短期値幅取りを狙った個人投資家資金の流入が目立つ」(国内ネット証券大手)という。

 日本電子材料=急騰し一時ストップ高。ウエハー検査用のプローブカードを手掛けるが、NAND型メモリー向けなどに高水準の需要を取り込んでいる。17年3月期は大幅営業減益見通しながら株価には織り込み済み。18年3月期は新商品の寄与でV字回復見通し。4月3日付の大量保有報告で独立系投資運用会社のタワー投資顧問が同社株式5.41%を保有する大株主に浮上したことが判明、これが物色人気を呼び込む格好となった。

 ソレイジア・ファーマ=急反発しストップ高。先月24日に東証マザーズに新規上場し、公開価格185円を26.5%上回る234円で初値をつけた。その後、翌27日に高値をつけた後はいったん調整局面となっていたが、上場から7日目となるこの日高値を更新した。同社は悪性腫瘍の治療を目的とする医薬品の開発・販売を主な事業とする赤字のバイオベンチャー企業。売買単位は100株で3万円前後からの投資が可能であり、目先筋の投機的売買が活発化しているとの見方もある。

 ユビテック=大幅高し500円台を回復。車載向けなど電子機器を手掛けるが、ここ急速に立ち上がりつつあるIoT市場の拡大に焦点を合わせ、システムの開発環境を提供するIoTプラットフォームなどに注力している。また、工場設備の稼働状況をリアルタイムで可視化するIoT標準キットなどに注文が殺到、17年6月期の営業損益黒字化に続き、「18年6月期はさらに成長が加速する公算が大きい」(中堅証券)とみられている。

 オービス=ストップ高し、年初来高値を更新。同社は3月31日取引終了後に、広島県福山市で建設中の木材福山工場(18年3月竣工予定)の生産設備などに対し、広島県から「次世代林業基盤づくり事業(合板・製材生産性強化対策事業)」に係る補助金の交付決定通知を受けたと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。これに伴い、18年10月期第2四半期に9億4300万円を補助金収入として特別利益に計上する予定。なお、今期業績予想に変更はないとしている。

 スター・マイカ=大幅高。同社は中古マンション売買に特化した不動産売買事業を手掛けるが、足もとの業績は絶好調に推移している。前週末3月31日取引終了後に発表した17年11月期の第1四半期(16年12月~17年2月)連結決算では、売上高が59億3400万円(前年同期比25.4%増)、営業利益は12億8400万円(同52.8%増)、最終利益は7億8800万円(同78.8%増)大幅増収増益を達成、これを好感する買いを呼び込んでいる。


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