上昇トレンドラインを割り込んでしまった!ちょっとやばそう?

優利加さん
優利加さん
昨日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -237.85 @20,668.01, NASDAQ -107.70 @5,793.83)。ドル円為替レートは111円台半ばに円高が進行した。本日の日本株全般は大きく下げた。東証1部では、上昇銘柄数が107に対して、下落銘柄数は1,854となった。騰落レシオは104.65%。東証1部の売買代金は2兆6583億円。

TOPIX -33 @1,530
日経平均 -415円 @19,041円

米トランプ政権の政策への先行き不透明感から米国株が大幅下落し、円相場が111円台半ばまで円高となったことを嫌気して、TOPIXも日経平均も大幅続落した。日経平均は2月9日以来およそ1カ月半ぶりの安値を付けた。2016年11月9日以降のトランプ相場で最大の下げ幅となった。米長期金利の低下により収益の改善期待が後退した三菱UFJ三井住友FGをはじめとした銀行株が下落した。第一生命HDT&Dなど保険株も目立って下げた。

日経平均のチャートを見ると相場が崩れ始めている兆候が読み取れる。11月9・10日の値動きを外れ値として無視して、6月24日を起点とした上昇トレンドラインを引いて見る。すると、本日の大幅続落でその上昇トレンドラインを割り込んでしまった。数日以内に回復すればよいが、ちょっとやばそう~。
 
3月14~15日のFOMCで利上げペース加速の観測が後退したことや、18日に閉幕したG20財務相・中央銀行総裁会議で米保護主義への懸念が強まったことが、円買い・ドル売りの要因となっていたが、今日は新たな円高要因が加わった。米下院共和党が提案する医療保険制度改革法(オバマケア)の代替法案を巡り、共和党内での反対派の動きが伝わった。これにより、トランプ大統領の政策運営能力に不安が生じ、減税政策にも遅れが生じるのではないかとマーケットは不安になった。マーケットが期待している米減税政策の具体案は5月の予算教書まで示されない見通しである。

33業種中その他製品を除く32業種が下げた。下落率トップ5は、保険(1位)、証券(2位)、海運(3位)、銀行(4位)、輸送用機器(5位)となった。


優利加さんのブログ一覧