米利上げ加速への観測は後退したが、政治リスクがまだ残っている

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大幅上昇した(DJIA +112.73 @20,950.10, NASDAQ +43.23 @5,900.05ドル円為替レート113円台前半の円高方向での推移となった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,235に対して、下落銘柄数は630となった。騰落レシオは124.18%。東証1部の売買代金は2兆1590億円。

TOPIX +1 @1,573
日経平均 +13円 @19,590円

FRBは15日まで開いたFOMCで3ヶ月ぶりに政策金利を引き上げた一方、年3回という基本の利上げシナリオを維持し、米利上げペースの加速観測が後退した。市場予想通りの結果を受けて前日に米ダウ工業株30種平均が反発した。しかし、日本株は日米金利差が縮小しかねないとの見方から前場は円高・ドル安が進み、保険などの金融株や自動車といった輸出関連株が売られた。

利上げ加速への観測は後退したが、政治リスクがまだ残っているので、投資家はまだ様子見を決め込むようである。3月16日夜には米トランプ政権が予算教書を示す見通しである。市場で期待される税制改正の具体策が湿さっるかどうか?大型減税やインフラ投資など期待先行の局面は過ぎ去り、マーケットはトランプ大統領の保護主義が及ぼす負の影響を見極めようとしている。

33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、非鉄金属(2位)、鉱業(3位)、機械(4位)、水産・農林(5位)となった。


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