FOMCの利上げペース、原油安⇒円高のシナリオを警戒

優利加さん
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昨日の米国株式相場は下落した(DJIA -44.11 @20,837.37, NASDAQ -18.97 @5,856.82)。ドル円為替レートは114円台後半での推移だった。本日の日本株全般は下げた。東証1部では、上昇銘柄数が420に対して、下落銘柄数は1,461となった。騰落レシオは118.13%。東証1部の売買代金は1兆6711億円。

TOPIX -4 @1,571
日経平均 -32円 @19,577円

TOPIXも日経平均も小幅続落した。日本時間16日未明のFOMCの結果発表などを控え、買いが手控えられた。模様眺めムードが根強く、東証1部の売買代金は今年2番目の低水準となった。原油安や米株安も投資家心理の重荷となり、リスクを回避する動きが先行したが、下げは限定的であり、日経平均の値幅は80円弱だった。

3月15日のFOMC後は円高を予想する声が増えている。今回、昨年12月以来の利上げはすでに織りこまれ、材料出尽くしのドル売りが見込まれるが、それだけではない。原油価格の下落が続けば、安全通貨とされる円が買い進められるむ可能性があるからでもある。3月14日の海外市場では原油相場が一時1バレル47ドル程度まで下落して連日で3カ月半ぶりの安値をつけた。http://chartpark.com/wti.html

3月15日はオランダ総選挙を控えている。極右政党の得票が目立つ結果が出ればリスク回避の円高要因となる。さらに、週末はG20財務相・中央銀行総裁会議がある。ここで、トランプ米政権の姿勢を反映して保護主義への対抗色が薄い声明などとなれば、またこれもリスク回避の円高要因となる。

33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、石油・石炭(1位)、電気・ガス(2位)、鉱業(3位)、鉄鋼(4位)、水産・農林(5位)となった。


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