NYダウは2/9のトランプ発言「2~3W以内に驚くべき税制改革案を発表する」を受け
その後1000ドルも上昇しています。
ところが2/28の議会演説では、公約である法人税率の引き下げ(35%➡15%)や
1兆ドルに及ぶインフラ投資に関する具体的な説明はありませんでした。
にも関わらず株価は上昇。
「過激な発言がなかった」ことが好感されたそうですが
個人的には妙な話だと思います。
ところで公約(法人税率引き下げ&インフラ投資)を100%実行した場合
10年間で4兆~5兆ドルもの財政赤字が発生するという試算がある様ですが
それを知ったトランプ大統領がトーンダウンした可能性もあると思います。
そもそもTPPに中国も加盟するものと勘違いしていたとの報道があったくらいですから
今回出された試算を予想していたとは考え難い上に
元々財政赤字に厳しい議会がすんなり認めるとも思えません。
つまり公約をそのまま実行に移すことが困難になり
公約の内容が下方修正されることになれば
昨年11月から続いている株価の高騰劇(トランプラリー)は
調整を通り越し、一転暴落劇に変わる恐れもある様な気がします。
さらに、3/16から「債務上限(国債発行枠)法」の適用が復活するため
http://forexhikaku.com/2017/01/19/9910/
3/15までに債務の上限を引き上げることが出来なければ、公約を具体化するどころか
政府機関が一時閉鎖に追い込まれる可能性も考慮して置かなくてはいけません。
(上院・下院ともに共和党が過半数を占めているのであまり心配はしていませんが)
因みに東京市場は、トランプ大統領の議会演説が無事終わったことに加え
3月利上げ観測が高まり円安に振れています。(FOMC開催日:3/14~3/15)
そして3月に利上げが実施されれば
NY市場が軟調でも日本株は買われるという展開も予想出来ますが
3/10に発表される「2月米雇用統計」が最終的な決め手になると思われるので
(東京市場はMSQ)来週は様子見の一週間になるだろうと考えています。
<2月米雇用統計事前予想>
〇非農業部門雇用者数(前月比) +18.5万人(前月は+22.7万人)
〇平均時給(前月比) +0.3%(前月は+0.1%)
〇失業率 4.7%(前月は4.8%)
*日経ジャスダック平均16連騰!高値更新継続中! ◆\(・・)/◇