大塚製薬は、成人や小児の注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療薬を開発する米バイオベンチャーのニューロバンス社を買収するそうです。
米子会社を通じて1億ドル(約114億円)で完全子会社とした上で、薬の開発の進捗に応じて最大1億5千万ドルを米社の現在の株主である複数のベンチャーキャピタル(VC)に支払うそうです。
4~6月中の買収完了を目指し、ADHD治療薬の発売後は売上高に応じて一定額をさらにVCに払うそうです。
ニューロバンス社が開発中の治療薬は、ADHDの原因と考えられるセロトニン、ドパミン、ノルエピネフリンの3つの脳内分泌物が過剰に細胞内に取り込まれるのを抑えるそうです。
大塚製薬によると、3物質の過剰取り込みを抑制する医薬品はないとのことです。
臨床試験(治験)の中期段階を終えて有望な結果を得ており、今後治験の最終段階に入るそうです。
ニューロバンス社は2011年の設立で、スイス製薬大手ノバルティス系のファンドなど複数のVCが株主となっているそうです。
大塚製薬は中枢神経領域に力を入れており、ニューロバンス社の買収で開発候補品を充実させるようです。
ADHDの人はけっこういるようですね。
特効薬はまだないようなので、期待できるかもしれませんね。
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