木下 晃伸さんのブログ

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【投資脳のつくり方】上海株急伸、全面高に

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みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
経済アナリスト、木下 晃伸(きのした てるのぶ)です。

●暑い夏

甲子園が終わり、北京五輪も終わりに差し掛かると、
夏が終わるな、という気がします。

ここ数年は、暑い夏にかけずり回ることが多かったように思います。
特に、独立後初めての夏は、
私にとって思い出に残る夏になりそうです。
新しい事にチャレンジし、
その結果も出始めていることを実感しているためです。

でも、それは、多くの方々が私にチャレンジする事を勧めてくれ、
さらに、応援してくださる方にも恵まれたからこそ。

あと少し、暑い夏を堪能したいと思います。
それでは、取材に行ってきます。


●それでは、雑誌「マネージャパン」ホームページに平日毎日連載している
「経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース」をご覧下さい。

本日もよろしくお願い申し上げます。

※本資料の利用については、必ずプロフィール画面の
重要事項(ディスクレーマー)をお読みいただいた上、ご利用ください。

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【経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース】
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1.上海株急伸、全面高に

2.イオン転機の巨大小売り

3.「連覇」、次世代担う芽摘む?

http://www.terunobu-kinoshita.com/20080821-toushinou.pdf

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1.上海株急伸、全面高に

(出所)2008年8月21日付日本経済新聞朝刊7面

 ●上海株にマネーが流入
 ●JPモルガン・チェースのレポートが買いキッカケ
 ●景気対策は、株価を押し上げる原動力に

20日の中国株式市場は主要指数の上海総合指数が
前日比7.6%高の2523.282で取引を終えた。
朝方は安く始まったが、その後は一本調子で上昇。
幅広い銘柄が買われ、ほぼ全面高の展開となった。 

買い手掛かりとなったのは
米投資銀行JPモルガン・チェースのリポート。
複数の中国紙が20日付で内容を報じた。
同リポートは「中国政府は2000億元から4000億元
(約3兆2000億円から約6兆4000億円)の景気対策を検討中」と指摘した。

いよいよ中国株へマネーが戻り始めた予兆を感じる。
当メールマガジンでは、何度か
北京オリンピック後の中国株反転の兆しをお伝えしてきた。
その理由には、
1)金融緩和の可能性、2)減税、3)原油価格の下落、を挙げてきた。
さらに、JPモルガンのレポートの通り、
景気対策が具現化するのであれば、各国市場の中でも
大きく下落してきた中国株に再びマネーが戻ってくる可能性は高い。

本日発売の日経マネー(2008年10月号)では、
7月に訪問した中国のルポを元に
特集記事「五輪後は成長加速?減速?中国株底値買い」に寄稿している。
現地で私が直接撮った写真も掲載、
分かりやすくお伝えしたつもりだ。
ご興味ある方はご覧いただきたい。

日経マネーホームページはこちらから
http://nikkeimoney.jp/index.html


2.イオン転機の巨大小売り

(出所)2008年8月21日付日本経済新聞朝刊11面

 ●イオンはバリュー株投資の王道
 ●国内リストラに加え、アジアでの成長をめざす
 ●日本発世界標準へ向けて始動

バリュー株投資の王道として、
現在苦境に喘いでいるイオンは見事に当てはまると考えている。

同社は、前期10年ぶりの減益決算を発表、
2009年2月期から3年間の経営計画で、
国内は総合スーパーの再建を軸に拡大路線を修正している。
特に注目できるのは、国内市場のリストラに加え、
主力の小売り事業は海外、とりわけアジアに
成長の軸足を移すと明確に発表している点だ。
現在、中国、タイ、マレーシアに約50店を展開しているが、
11年2月期末までに約190店まで拡大。
過去3年の約4倍に当たる1400億―1600億円を投じる。
数年内に総合スーパー事業は
「海外の営業利益が国内を上回ることになる」
と岡田元也社長の鼻息も荒い。

イオンは安売りを前面に押し出すより、大型SCに象徴される
「賑わい」や「遊び」のある店づくりで対抗する構えのようだ。
例えば、五輪で沸く中国・北京の中心部から車で北に約30分。
イオンが来月下旬にも開業する
巨大ショッピングセンター(SC)が姿を現す。
延べ床面積は約15万平方メートルと、
同社が埼玉県羽生市で運営する国内最大のSCを3割強上回る。
いまだ全容は明らかになっていないが、
総合スーパーを中核に娯楽から飲食まで様々な施設を集めるとみられる。
1990年代から日本で広がった郊外型の大規模SC。
「成功モデルが中国で通用するのか、北京は大きな試金石だ」。
経営陣はこう口をそろえる。

イオンの前身である呉服店「岡田屋」の時代から、
岡田家には「大黒柱に車をつけよ」との家訓が伝わる。
世の流れや環境に応じ、大黒柱でも動かさなければならない――。
世界で戦う小売業は少ない。
イオンが国内で見せてきた小売りの常識を変える手法が海外で通用するか。
極めて高い興味を持っている。


3.「連覇」、次世代担う芽摘む?

(出所)2008年8月21日付日経産業新聞28面

 ●北京五輪、日本金メダルの大半は「連覇」
 ●連覇を達成した選手のスゴさをたたえると共に、懸念が残る
 ●次代を担う人材は育っているのか?

日経産業新聞裏面のコラム「眼光紙背」は
いつも示唆に溢れた記事が掲載される。
本日の北京五輪に関する記事には、ビジネスパーソンとしても
考えなければならない点がいくつも紹介されている。

●北京五輪も終盤戦。
日本は折り返し地点の19日までに8個の金メダルを獲得した。
43個の中国には遠く及ばないが、米、英、豪、独に次ぐ
7位タイだから、まずまずの成績と言えるだろう。
だが気になることがある。
8個の金メダルのうち7個が「連覇」なのだ。
(中略)連覇は金メダル16個をとった前回、
アテネ五輪の遺産とも言える。
4年前には「次も頼むぞ」と言える選手がたくさんいた。
今回はどうか。4年後に「連覇」を期待できる選手が何人いるだろう。

●リスクを取って若手を育てるより、
勝ち方を知っているベテランに投資した方が勝率は高い。
だがベテラン頼みで「連覇」を果たした後、
次につながる芽は育っているだろうか。
成長を持続するには、常に次代を担う人材を育て続けなくてはならない。
経営にも通じるセオリーだ。

運用業界にも同じ構図が当てはまる。
著名アナリストの顔ぶれには10年以上前から
各セクター担当として上位にいた方々が未だベテランとして健在だ。
ファンドマネジャーも同じだ。
一方、私の同期生は、なかなか表舞台に出て来れない
アナリスト、ファンドマネジャーも多い。
優秀であるにもかかわらず、上がつかえてしまっているからだ。

私は、UFJグループという
若手にチャンスを与える風土を持った企業に属したことが
その後の人生を作った。本当に感謝している。
私も若手のひとりとして、
次代を担えるべく研鑽に励まなければならないと考えさせられた。


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