下げ止まるか、日経平均

20日のNYは、11417.43(+ 68.88)と小幅の反発で終わった。HPの業績が好感されたものの、政府系住宅金融機関への公的資金注入が株式を無価値にするのではないかという懸念が漂っているということのようである。水準としては基準線11347でぴたりと反発し、わずかに戻したが、雲の下限が11498に垂れ込んでおり、上値が抑えられた形である。基準線をかろうじて守ったものの、反発がどこまでゆくか、不透明である。日足のMACDはまたゼロラインを切り始め、RCIも下げ始めていて、上昇があまり期待できる形ではない。週足で見ると転換線11375をかろうじて上回ったところだが、転換線自体はぐいと下げているところで、やはり下げの勢いを感じるチャートである。月足も、転換線が基準線を割り込み、形はよくない。月足RCIは底なのでこの辺で下げどまりそうなのだが、一方月足MACDがゼロを切ってきている。これまで月足のMACDがゼロをきると、数年にわたって株価が低迷しており、いやな感じである。7月の安値をきちんとまもれるかどうか、心配になってきた。住宅価格はそろそろ底だといわれているが、まだ下げどまっていないようだし、自動車の売れ行きが低迷しているようで、アメリカの景気がどこまで落ち込むか、今のところ市場はかなり悲観的なのだろうか。公的資金注入がはっきりしてきて、原油がさらに下落すれば、様相が変わる可能性があり、そこに期待したいところである。
 原油の下落は鮮明。週足の基準線もきってきており、週足遅行線が日々線にかかるところなので、この辺で抵抗があるにしても、上昇相場自体は完全に崩れているとみていいと思う。
 為替のドル高のトレンドはまだ続いている。日足は基準線、転換線の上で上昇基調、週足も同様だが、雲の下限110.87にかかってきており、頭が重くなっている。月足も基準線が109.96にあり、このあたりが一つの山場となっている。原油や経済指標、金利などの新しい材料がないと、これ以上上を追うのはしんどいかもしれないが。
 20日の日経平均は、12851.69円(13.36円安)と小幅安。NY大幅安を受けていたので、底堅かったともいえるが、昨日の大幅安のあとでほとんど戻すことができなかったともいえる。日足は雲、基準線、転換線の下、転換線は基準線を下抜けており、下降基調。8月の直近安値を切っており、このままいけば7月安値ー二番底候補ーを試す展開である。日足のMACDもシグナルをきってマイナス圏を下げており、RCIも下げて、いいところがない。週足も基準線を大きく割っており、このままいくと来週にも転換線が基準線をデッドクロスする。日足、週足にとどまる節目が乏しいので、下げるのであれば、月足の雲の下限12583あたりまでは調整する可能性がある。ボリンジャーをみてみても、週足は下に広がっているので不吉。目をリシュレッシュするために、チャートをひっくりかえしてみてみたが、やはり下をトライする勢いであるようにみえる。ただ3月安値を下まわるほどの勢いがあるかというと、疑わしい。たとえばボリンジャーの月足はバンドが狭まって転換を示唆しているが、月足RCIも上昇をたもっていることろからみて、しばらく厳しい展開が続いたとしても、これ以上の下げは、やはり限定的で、3月安値を一番底にして、遠くない時期には反発しはじめるのではないか、と期待したい。ただTOPIXはすでに二番底を割っているので、二番底を守れるかどうかは予断を許さない。
政府や日銀が景気の停滞を口にし始めれば、そろそろ景気の出口が見え始めるともいうので、ここは歯を食いしばって耐えるべきところだろうか。
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